時事
2026年07月02日緑の協力隊(4)

植林の場所間を移動する途中では、地域の名所に寄ったりします。内陸に残る城壁の一部を何か所か回りました。
中国に残る城壁と言えば、万里の長城です。万里の長城は、中国北部を東西に約2万km以上にわたり連なる、世界最大級の防御用城壁です。北京郊外の長城が観光スポットとして有名です(この時も、帰国前に立ち寄りました)。東西2万kmですから、中国の奥の内陸部まで続いていますが、ところどころ、その城壁の跡が残っています。
北京郊外の長城に比べると、立派さ、豪勢さはありません。小高い丘の上にちょっとした城壁がつくられています。天然の地形を利用した城壁です。城壁というよりも戦国の面影を残す遺跡のような感じでした。
でも、北京から何百kmも離れている、こんな内陸部まで続いているのがすごいです。もちろん、約2万kmの城壁ですから、何百km程度の内陸部であれば続いているのは当然と頭ではわかっているつもりです。でも、実際に実物を目の当たりにしてみると、万里の長城のスケールの大きさをリアリティをもって感じとることができます。ちょっとした感動です。
移動の途中では、雨が少ない、砂漠のような地域とは言っても、ところどころ、普通に植物が生えています。樹木も見かけます。
季節的には、春の陽気が漂う時期でしたので、それもあってでしょう、花が咲いている樹木をところどころで見かけることがありました。花が満開の樹木です。薄紅色の花が鮮やかで、見た感じ、桜の木に似ているところがあります。でも、日本の公園の桜のように、何本もの木が整備されているというわけではなく、1本1本が自然に生えているといった感じです。また、見た感じ、桜とはちょっと雰囲気が違います。
エスコート者に聞くと、あんずの木とのことでした。
この時期は、花が満開のあんずの木が見られるのがこの地域の特徴ということでした。日本では、桜の木が満開になるとウキウキした感情になりますが、中国内陸部のあんずの木も捨てたものではありません。
植林活動の合間に、心を癒してくれます。
「あんずの木もいいものでしょう」
エスコート者の一人が、どや顔で説明してくれたのが印象的でした。
(つづく)