時事
2026年04月30日飲む打つ買う

「飲む打つ買う」若い人には聞きなれない言葉ではないでしょうか? 私の父の代までは、非常にポピュラーな言葉だったと聞いています。
父からは、財産をなくす言葉として教わりました。「男が財産をなくす要素は世の中に3つある。①酒におぼれて散財すること ②博打を打って負けが込み財産をつぎ込むこと ③女性に夢中になって大金を貢ぐこと」
酒におぼれる=飲む、博打を打つ=打つ、女性に貢ぐ=(女性を)買う。これが「飲む打つ買う」になっているわけです。
ちなみに、AIでは以下のように説明しています。『「飲む打つ買う」とは、男性が道楽の限りを尽くすことを意味する言葉です。具体的には大酒を飲むこと、博打をすること、そして売春をすることを指します。』
江戸時代から使われているようです。
現代社会では、酒におぼれて財産をなくすようなことは、まず聞かない話です。父の代は、今のように裕福な時代ではなく、借金までして飲んでいた時代です。いわゆる「つけ」というものです。飲んだその日には払わず「つけ」として記録し、給料日が来た時にそれまでたまっていた「つけ」を払います。なじみの店でないと通用しませんが、今の時代ではなかなか見ない光景のように思います。
競馬やパチンコなど、合法かつ博打的要素のある遊びは現在でも存在します。クレジットカードを使用し、競馬やパチンコに没頭した結果、焦げ付きを起こしたということは、現在でもあり得る話だと思います。その意味では、「打つ」は現代でも通用する言葉かもしれません。
なお、クレジットカードは本質的には借金ということを忘れてはいけません。
異性に貢いで財産をなくすというのは、ドラマの世界で描かれるように、今の時代でもあり得ます。最近では、SNSロマンス詐欺という形態も出てきていますので要注意です。でも、もともとの「買う」のような道楽で財産をなくすケースは現在ではかなり少数派でしょう。
このように考えると、現代社会で「飲む打つ買う」に当てはまるのは、「打つ」くらいでしょうか。一般的には当てはまらなくなったように思います。
この要因として、AI説明では、スマホを使ったインターネットやゲームで遊ぶ人が増えたことや、共働きが増え男性が家事に参加するようになり、外部で自由に使えるお金や時間が減ってきたことをあげています。価値観や生活スタイルが変化してきています。
昔に比べて、庶民の暮らしが豊かになってきていることも要因の一つに挙げられると思います。
「飲む打つ買う」今に至っては死語の部類に属するように思います。平成初期、私が、20代後半の頃ですが、父と同世代の寮の管理人さんが、「俺の人生は、飲む打つ買うのようなもんだ」なんて冗談ぽく言っていましたが、高校出たての後輩が、「買うんならあのデパートが安いよ」なんて返していました。その時には、すでに死語化が始まっていたということです。
でも、原因は何であれ、現代社会でも、遊びをしすぎて借金がかさめば財産をなくします。死語になっても、背後にある教訓は同じで、忘れないようにしたいものです。