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方針

2026年04月07日自分で考えることの価値

 私が新入社員だった頃、直属の上司(副部長)から言われたことがあります。
 「言われたことを言われたとおりにやる。これは重要なことだ。でも、言われた内容によっては、簡単なこと、難しいことがある。簡単なことは誰にでもできる。一方、時には、どうやったらいいか悩むような難しいことを言われることもある。このときにどう対処できるか。それが、その人の価値につながる」

 今でも覚えているくらいですから、よっぽど心に刺さったのでしょう。その後、紆余曲折しながらも、多分その上司の言葉を追求する姿勢で臨んできたのだと思います。
 もちろん、その姿勢の通りにできたときもあれば、壁にぶち当たった時もありました。

 「悩んだら、まずは人に聞け」業務を行う上でのセオリーの一つです。しかしながら、私が入社して間もないころは、まだ、再処理施設の設計業務がたけなわの頃でしたが、残念ながら、わが国初の大型かつ商用の再処理施設は経験したことのない人ばかりで、周りの先輩も一緒に悩むケースがほとんどでした。
 ここに冒頭の上司の言葉がのしかかります。「難しいときにどう対処できるかが価値」。自分なりに言い換えると「自分で考えて何とかしろ」

 まだ入社して1、2年でしたが、まずは、自分で考える。これをせざるを得ない感覚に陥ります。でも、今考えると、これがよかったように思います。
 若いころのこの経験が、自分で考えて自分の意見を持つところから始める習慣につながったものと思います。

 余談ですが、当時は大型再処理施設の経験がない人ばかりでしたので、毎日の設計業務が試行錯誤的な勉強の連続であったように思います。入社して1、2年の私のちょっとした思い付きの意見が、面白いから検討に加えてみようなんてことも、ままありました。
 再処理施設の建設が進み、アクティブ試験での運転を経験した現在では、入社が浅い社員の意見や発想が通る確率は高くないと思いますが、それに比べると、当時はその確率が高かったように思います。検討段階とはいえ、意見が採用されることは、喜びとともに相当のやりがいにつながりました。

 進め方や回答がわからないときに、人はどうしても上司など他人に頼って答えを引き出だそうとします。一番楽なことであり、たしかに、その方が効率的という面もあります。
 でも、答えを聞く前に、自分で考えて、まずは自分の意見をぶつけることも必要なことと思います。跳ね返されることも多いとは思いますが、その分、意見が通った時の喜びややりがいも大きなものになります。自身の成長にもつながりやすくなるでしょう。



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