方針
2026年04月16日がんばるが美徳?

業務を行う際、PDCAの考え方に立てば、計画を立て(P)、実行し(D)、目的とする成果が達成できたかの評価を行い(C)、必要に応じて成果達成に向けた行動をとる(A)ということになります。
計画を立てる際には、誰が、いつまでに、何を、どのように、どこで行って目的とする成果を上げるのかを明確にします。5W1Hの明確化です。
この計画が具体的でないと、期日までに目的とする成果が得られないということがよく発生します。
重要な事項で、必ずやらなければならない、でも、今の状況では、要求される期日が非常に厳しく、かなりの工夫をしなければできそうにない。こんな時には、具体的な計画がなかなか立てられないときがあります。
「どうやって、期日までに達成しようか?」
このような問いかけに対して、決まって返ってくる返事は「期日までにがんばります」「最大限の努力をします」「やるしかありません」
意気込みは、かなり大きいものがあり、熱意は伝わってくるのですが、具体的に誰が何をどうやれば期日までに達成できるのかは、言及されません。
経験上、このような時は、ほぼ確実に期日までに達成できません。納期が守れないということです。しかも、達成できない事実が期日直前になって共有されます。
このような状況の時には、気持ちは業務の達成を目指しているのかもしれませんが、実際は「がんばるが美徳」のような状態になっています。また、これを何回か経験するようだと、だんだんと期日は調整して延期すればよいとの考えになっていきます。
「がんばるが美徳」が価値観となり、組織文化となっていくわけです。このような状態にしてはいけません。
逆に言うと、「期日までにがんばります」「最大限の努力をします」「やるしかないでしょう」のようなあいまいな返事が返ってきたときは、「がんばるが美徳」の精神状態になっているSOS信号ととることができます。
「がんばるが美徳」は、例えば、期日も人も金も余裕がないけど、その状態を言いづらい職場の雰囲気があったときに発生します。その観点から言えば、言い出しやすい雰囲気を日ごろから形成することは非常に大事ということになります。
また、期日に対して、具体的に何が厳しいのか。まずは、チーム内でこれを具体化することが重要です。そのうえで、要員が足りなければ要員を補充する、追加の費用が必要であれば、費用を工面するといった対応が必要となります。
その際、「がんばるが美徳」に陥りやすい事案は、当該チーム内で解決できない場合が多いでしょうから、そのチームの枠を超えて、部問大、全社大で一緒に考えていくことが求められます。