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方針

2026年03月17日〇〇長に言われたから

 過去、業務を頼まれたとき、その理由を尋ねました。その時、このような回答を受けたことがあります。
  「〇〇長に言われたから」
 
 回答者はメッセンジャーパーソンになってしまっています。指示通りに業務をやったとしても、業務の目的は「言われたことをやる」にすり替わります。果たして、〇〇長もそれを望んでいたのでしょうか?
 
 確かに、頼む側から理由を言えない業務は存在します。例えば、情報管理を厳しくしており、内容を知る対象者を限定するような業務の場合、背景や理由は聞かずに作業だけやってほしいというケースが出てくることがあります。でも、一般的に、そのようなケースはレアな部類と思います。

 業務に関与する方は、背景や理由がわからなければ、冒頭の例のように、その内容を共有すべく質問をされると思います。その時に「〇〇長の指示です」とだけ説明したのでは、だれも納得して業務にあたってはくれません。
 業務の背景や目的によって、優先度を判断する場合もあるでしょう。また、これが不明なままでは、そもそも、その業務を本当に行うべきかといった疑問も生じかねません。

 自身が上長からの指示を受けた場合であっても、言われたこと、頼まれたことの背景や理由を理解し共有することが大事です。それがその業務を行う理由=業務の目的になります。

 でも実際は、関係者の間で、背景や理由がすでに共有されている場合が多いのも事実です。その場合は、「〇〇長に言われたから」というのは、〇〇長のゴーサインであると認識することが多くなります。

 そのような場合であっても、自身の経験を思い出すと、特に若い時分に、その背景や理由の認識が不十分な時がままありました。若いときは、日ごろから上からの指示に従って仕事(作業)をしていますから、言われたこと=業務の目的 のケースが多かった時期とも言えます。年齢の近い先輩に、「どういうことですか?」と聞くと、背景や目的が返ってきましたが、聞かなければその作業を行うこと自体が業務の目的になっていたと思います。
 若い時分から、業務の目的を押さえる癖をつけておくようにしておきたいところです。また、上司も気を配っていただきたい点の一つです。

 なお、ちょっと似たような事案として、承認申請の書類で、提案理由にこう書かれているのを見ることがあります。
 「客先に言われたから」「相手先から要望されたから」

 申請者は、客先や相手先から言われたことに同意・合意しているので、こう書いています。傍から見ても、それがわかるケースがほとんどですが、提案理由の記載としては適切ではありません。
 言われたことが背景にあるのは事実として、その内容に、同意・合意していること、およびなぜ同意・合意できるのかが重要です。提案理由には、そこまで明記する必要があります。



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