時事
2026年03月05日番地がないのにはがきが届く

はがきや封筒、昔からある通信の手段です。今は、スマホ片手にメッセージアプリやメールでの通信が主流です。相手が読んでいるか、既読機能までついています。
そんな、メッセージアプリやメールの利便性に押されて、はがきや封筒を利用する機会はめっきり減りました。年に1回の年賀状も、だんだんと敬遠される方が増えてきています。
今のようにメッセージアプリやメールがない時代は、はがきや封筒が主流でした。郵便番号、住所、宛名を書いて、投函です。
今でもそうですが、はがきや封筒は、これらをしっかりと書かないと、宛先不明で返ってきてしまいます。返ってくるときは、何日か経った後ですから、ショックも大きいときがあります。
でも、高校生の時ですが、父宛てのはがき、「〒〇〇〇 浜松市△△町 ◇◇様」で届いた時がありました。郵便番号は今と違ってまだ3桁の時代、町名まではありましたが、番地がありません。
「こんなもので、よく届いたね」家族内でも驚きの声があがったのを覚えています。
大学生のとき、帰省して郵便局で年賀はがき配達のアルバイトをしたとき、このカラクリがわかりました。
郵便局では、配達経路をいくつかの区画に分けます。配達する担当者の人数分、区画が分けられるようです。その区画ごとに家を回る順番、いわゆる配達経路(道路)が決まっていて、担当者はその順番に沿って配達をするわけです。
配達の前日ですが、その郵便局に届いたはがきは、まずは、どの区画に相当するはがきなのか、町名で判別をして仕分けられます。判別をされたはがきは、一式、その区画の配達の担当者のデスクに届けられます。その担当者は、配達経路の順番通りになるように、さらにはがきを仕分けし並べ替えます。翌日、並べ替えが終わったはがきを持って配達に行くわけです。
その担当者、ちょっとした棚を使って、感心するようなスピードで並べ替えをして行きます。熟練者になると、名前を見ただけで、どの経路の家なのか、即座にわかるようです。
先ほどの宛先「〒〇〇〇 浜松市△△町 ◇◇様」では、郵便番号と町名が書かれていたので、おそらく、配達担当者のデスクまでは届いたのだと思います。そこまでいけば、エキスパートの担当者であれば、あとは名前だけで配達経路への仕分けが可能です。
40年も前のことなので、今も一緒のシステムかはわかりません。
今は、郵便番号も7桁になって、より区画が細分化されていますが、より確実に届くことと、郵便番号が合っているかは、かなり密接に関係しているのだと、当時の状況をもとに実感しています。