方針
2025年10月30日メンタルの兆候

業務が忙しくなったり、人間関係で悩んだり、人は誰しもがストレスを抱えながら生活しています。そのストレスに耐えられなくなると、精神疾患(メンタル)に陥ったり、身体に不調が出てきたりします。
一言で「メンタル」と言われますが、実は怖い病気です。重い症状になるとなかなか回復しません。回復に年オーダーかかる症例も珍しくありません。
過去、会社の仲間がメンタルと診断を受ける例に何回か遭遇しました。症状の重さによって、「◇週間の療養が必要」「〇か月の療養が必要」といった医師の見立てがなされます。その日から、療養に入るわけですが、例えば、「2週間の療養が必要」と診断された方が、2週間後に職場復帰するかというと、ほぼ復帰できません。さらに2週間の療養が必要とされるケースがほとんどです。私が遭遇したケースでは、全ケースで追加療養が必要とされました。
一旦、メンタルに入ると、多分に、長期の療養が必要になります。療養すれば治りますが、実は、メンタルは致死率が高い病気でもあるので、注意が必要です。順風満帆に思えた芸能人の訃報がいきなり伝わってくる・・何ともやるせない気持ちになりますが、多くの方が覚えのある事例と思います。
メンタルにならないために、職場や日常の生活環境を整えていくことが重要ですが、一方で、メンタルの兆候をとらえ、早期に改善を行っていくことも重要です。
メンタルの兆候には、以下のようなものがあるとされています。
・何に対しても意欲や活気が沸かない
・食欲がない、または暴飲暴食をしてしまう
・人に会うのが億劫になる
・眠れない
・些細なことにイライラする
このような兆候が現れたら、できるだけ軽いうちに療養などの改善行為を行うことが重要になります。なかなか療養できない状況に出くわすことも現実的にはあると思いますが、個人で抱えるのではなく、周囲に相談することも効果があります。
特に職場では、管理職をはじめとする職場のリーダーが、日ごろから、互いに相談しやすい雰囲気を作っていくことが重要です。
一言で言うと、風通しのよい組織ということになります。管理職は、日ごろのコミュニケーションや、対話活動を通して、部下が言いだしやすい雰囲気を作っていくとともに、対する部下もできるだけ口に出して思いを伝えることが重要になってきます。