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方針

2025年09月30日奥様会

 子供たちが小さい頃、上が小学校低学年、下が幼稚園だった頃です。その時は、前に勤めていた会社もまだ本社が青森市にあった時代であり、住まいも青森市でのアパート暮らしです。

 そのアパート、一部の奥様方で、いわゆる奥様会なるものが定期的に開催されます。アパートには会社の同僚が何家族か住んでいました。アパートの何室かを会社が借り上げです。奥様会は、その社員の奥様方が中心となっての開催です。

 ちょうど、お互いの子供たちの年齢が近く、あまり目の離せない手のかかる時期であったこと、また、子供の話題が共通なので話がはずむようです。

 奥様会といっても、テレビドラマに出てくる都会のセレブのように、平日に旦那さんたちが働いている間に優雅に集まっているというわけではありません。

 だいたい土曜日の夜の開催です。奥様方が揃って出かけている間は、旦那さんたちがそれぞれの子供たちの面倒を見ます。いわゆる子守です。

 今と違って、女性が社会に出て結婚や出産後も働くような時代ではありません。女性は母親業がメインになりますが、ずっと子供たちの相手をしていると、時々、離れて羽を伸ばしたくなるのは自然な感情で、奥様会はよい機会だったようです。

 旦那連中も、最初は、それぞれの家庭で子供たちの世話をしていましたが、ここで、私が悪知恵を働かせます。
「奥様方が出かけている間に、旦那が子供たちの面倒を見ていればいいのだから、各家庭で子守をするのもいいけど、どうせなら、誰かの家に皆で集まって、奥様方が帰ってくるまで、こちらはこちらで一杯やるってのはどうでしょう?」

 親の旦那同士も、集まってワイワイできる、子供たちも、お互いに友達ですから、集まってワイワイやった方が楽しそうです。それはいいアイデアということになり、この悪知恵はすぐさま採用になりました。場所はかわりばんこ、持ち回りです。

 アイデアを出したときは、一杯できればいいくらいの感覚でしたが、もともと各家庭とも、奥様会で奥様が不在にする時は、家族用に食事を作って出かけていました。それが、そのまま宴会料理になりました。

 とはいえ、皆でワイワイとなると、奥様方も、今までよりも腕によりをかけたような気がします。ちょっと負担をかけたかもしれません。

 今、思い返しても、奥様会、奥様だけでなく、旦那や子供たちにもいいイベントだったと思います。特に、奥様方にとっては、子育てで疲れているとき、一時でも子供から離れる時間が作られるのはいいことでした。
 
 今は時代も変わり、女性も社会進出、男性も育休をとって子供たちの面倒を見ることが当たり前のようになってきています。上述の奥様会は、その時代に合った工夫ということが言えるのかもしれません。



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