趣味
2025年06月26日ゴルフ~外堀を埋められる

サラリーマンが好きな代表的なスポーツといえば、「ゴルフ」と答える方は少なくないと思います。道具もラウンドするにもそれなりに財力が必要なスポーツなので、社会人になってから始めたという方のほうが多いように思います。周囲を見てもそうです。
日本人は、なぜこうもゴルフが好きなのか。ゴルフ場は緑がきれい、自然の中で身体を動かしている感じがする、クラブを振り回して気持ちがいい、スコアがアップすると嬉しい、コンペでは大勢で楽しめる、社交の場としても利用できるなど、いろんな理由があるとは思いますが、私の中では、日本社会のヒエラルキーに合っているスポーツというのが一番の理由だと思っています。
だいたいのスポーツは、若い方のほうが活躍できます。パワーや瞬発力がものをいう場合が多く、年配の方は20代30代の若者に太刀打ちできません。その一方で、ゴルフは、基本的には若さよりも経験がものをいうスポーツだと思います。失礼な言い方かもしれませんが、年季のスポーツです。コースをラウンドすると、経験に勝る年配の方のほうがよいスコアで回るなんてことは日常茶飯事です。年上の方が年下の方にアドバイスする、よく見られる光景ですが、日本社会のヒエラルキーに似ています。これに加えて、緑がきれい、自然の中でプレーできる等といった要素が加わって、人気が出ているのだと思います。もちろん、私の勝手な解釈です。
ジェイテックの社長になったとき、社員や協力会社の方から必ず聞かれることがあり、返答に困りました。「社長、ゴルフはおやりになられるんですか?」 ゴルフをたしなまれる方が多いようで、けっこうな頻度で聞かれます。
ゴルフ、以前はそこそこやっていた時期があるのですが、ここ何年かは封印状態でした。特に必要がなければ積極的にはやらないということなのですが、スコアは別にしてできないわけではありません。少なくとも初心者ではありません。
でも、テニスの試合をキャンセルしてまでやるかというと、そこまでの思いはありません。私にとっては、テニスは生涯スポーツ、ゴルフはやっても嗜む程度でよいくらいの感覚です。
一方で、組織のトップともなると、またやらないわけにはいかんだろうなという思いも正直あります。
そのような中、「ゴルフはおやりになるんですか」に対しては、「やっています」「やります」とも答えづらく、ちょっと思案した結果、決まって以下のように答えます。
「やらないとは言いません」
何とも微妙な言い回しです。でも、これを繰り返しているうちに、再開に向けてどんどん外堀が埋まっていく感覚になっていきます。
ということで、今年度から、またゴルフにお世話になろうと思っています。でも、テニスもゴルフもとなると、家庭内環境に影響を及ぼしかねないので、回数はちょっと絞ることになりそうです。まずは練習場に行って、今まで寝かしていた(ゴルフ用の)筋肉をたたき起こすところから始めています。