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方針

2025年04月08日メモをとろう

 以前、「伝わる話し方」というブログをあげています。要約すると、「人間は人の話の2割しか記憶できない、だから話し手は、相手が記憶できるように要点を絞って話すことが大事」という内容です。

 これは、話し手からの立場で記載したものでしたが、では、聞き手からの立場ではどうでしょう? 自分は、相手の話の2割しか記憶に残らないということになります。言い換えると、相手の話が重要であればあるほど、たった2割の記憶に頼るやり方は危険ということになります。

 業務では、話し手は、口頭での話に加えて、書き物(説明資料)を準備する場合が多いです。説明資料で主要ポイントが押さえられていれば、聞き手はあとでその資料を確認することで重要な事項にも漏れなく対応することができます。

 でも、その説明資料が十分なものとは限らない場合があります。その場合、口頭でかなりの補足が入ります。また、上長や客先から急に呼び出されて、その場で説明されたり要求されたりする場合など、口頭だけで説明資料自体がない場合もあります。このような場合、聞き手側としてはどのようにすべきでしょうか。

 冒頭でも述べましたが、記憶に頼るのは危険です。ものすごく記憶がいい人がごくたまにいることはいますが、自分を過信してはいけません。後で困らないようにその場でメモを取ることが重要になります。その場でメモが取りづらい場面にも実態として遭遇することがありますが、そのような場合であっても、記憶が鮮明に残っているうちに後でメモとして残しておくことが重要です。

 経験上、仕事ができると感じる人ほど、その場でメモをとり始めます。時折、メモをとらない人がいますが、「大丈夫かな?」と思います。メモをとらない方は、往々にして、いくつかの項目に抜けが生じるといったことが発生します。説明している最中に、そうならなければいいなと嫌な予感がするものですが、経験的にその予感の的中する確率は高いと思います。

 聞き手の時はメモをとる癖をつけましょう。箇条書きでも、見出しだけでも、自分に合った取り方でいいと思います。最初は、ランダムに書き起こすことから始めて十分です。後で見たときに、思い出せる、確認できる、これだけでも相当に違います。慣れてくると、その場で要点をさっとメモできるケースが増えてきます。そうなると、かなりのエキスパートです。



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