方針
2026年02月03日週一のパトロール

前の会社での話です。とある施設部の部長をしていたときです。会議や打合せがあったり、上司への説明や部下からの相談があったりで1日が終わっていきます。
現場を預かる部のトップですので、本来は現場に行く回数を増やさなければなりません。ですが、なかなか現場に行く機会がもてないのが実態でした。
管理職はもっと現場に行くべきとの観点から、毎週水曜日の午後一は現場に出ようというプログラムが、工場全体で発動されました。
現場作業に合わせて現場を巡回したいとの思いが、私を含めて多数派でしたが、その現場作業もあらかじめ想定された時刻になされるかというと、そうでないことが多いのが実態でした。自身の予定をその日その日の現場作業に合わせてフレキシブルに変えることは、実際、難しい状況でした。
でも、何も予定しないと、結局は現場に出ることすらかないません。したがって、計画的にかつ優先的に現場に出る時間帯が作られたわけです。
これによって、少なくとも、週一回は現場に出る機会が持てるようになりました。工場内では、その時間帯は現場優先ということが共通認識となり、打合せをセッティングするところはなくなっていきました。状況を知らない本社事務部門からは、その時間帯に打合せを打診されることはありましたが、「現場があるから」と言って時間を変えてもらいました。
週一回ですので、現場に出る回数としてはまだまだという思いがありましたが、それでも、現場で働く協力企業の方からは、現場でよく見る部長と言われたことがあります。過大評価だなとは思いつつ、これはこれで率直に嬉しかったです。
多忙な時は、このように、計画的に現場に出る時間を作るやり方もありと思います。
パトロールの際は、「今日は〇個、要改善点を見つけよう」と心に決めて臨みました。単に巡回だけして、大名行列になってはいけません。〇個も、当時はちょっとハードルの高そうな10個にしていたケースが多かったと記憶しています。
実際、やってみるとわかりますが、このように心に決めて現場に出ると、そうでないときに比べて、気づくことが多くなるから不思議です。10個見つけるぞと思ってパトロールすると、10個見つかることが多かったです。目標に向かって集中して現場を細部まで見るようになるからでしょう。日ごろ、見逃しているであろうちょっとしたことでも、疑問に思うようになります。
すぐさま指示が必要と思った場合は、改善指示を伝えますが、中には現場なりの事情があるかもしれません。その時は、その事情を確認するような質問を投げかけます。現場の方も、質問に対するやり取りの中で、自主的に「ここ、改善します」といった発言が出てくることがありました。
先日、訓練でも、〇個の改善点を見つけようと決めて臨むのとそうでないのとでは、気づき具合が全く違うという話が出ました。私が経験したパトロールの話と、根っこは一緒と感じます。
パトロールも訓練も、目標・気概をもって臨むことが大事です。