方針
2026年01月29日計画通りにできたとは

「PDCA」よく聞く語です。計画を立て(Plan)、実行し(Do)、結果を評価し(Check)、改善して計画にフィードバックする(Act)ことです。計画を立てる際、現状を評価してから計画を立案することになりますから、そこを捉えて、CAPDと呼ぶ方もいらっしゃいます。
まずは、計画を立て、計画通りに実施することから始まりますが、過去、「計画通りにできたか?」の問いに対して、ある方は「できた」ある方は「できていない」と意見が割れたことがありました。どういうことなのでしょうか?
一人は、計画に基づき、その通りに実行できたことをもって「計画通りにできた」と回答しました。Planに対してDoができているかです。
例えば、売り上げを伸ばすために、客先へ訪問する回数を、この3か月間は今まで週1回だったのを週2回にするという計画を立てたとしましょう。3か月間、スケジュールをやりくりして、週2回の訪問を達成したとします。週2回訪問という計画に対して、それが実施できているのですから、計画通りできたということになります。
一方、もう一人の方は、計画にはそもそもの目的・狙いがあり、それが達成できたか否かで、計画通りできたかを回答しました。
先ほどの例で言えば、もともとの目的は「売り上げを伸ばす」です。3か月間、週2回の客先訪問を達成したとしても、売り上げを伸ばすことにつながらなければ、目的は達成しません。目的が達成できた=計画通りにできた、目的が達成できない=計画通りにできていないという視点です。
実行(Do)ができているのに目的が達成できない場合は、もともとの計画(Plan)が適切ではなかったということになります。どこが適切ではなかったのかを評価(Check)して、改善(Act)をすることになります。上述の例で言えば、例えば、アピールした資料の内容がうまく伝わるようになってなかったとか、訪問先がいつもの担当者だけではなくその上司にも訪問をする必要があったとかがあれば、それが評価に当てはまります。このような評価・分析をして次につなげる必要がでてきます。
「計画通りにできた」はその人が置かれた立場によっても異なります。
現場作業で言えば、作業マニュアルに沿って作業をしますから、マニュアル自体が計画(Plan)になります。作業者にとっては、マニュアルに沿って作業を実施できれば(Do)、「計画通りできた」ということになるでしょう。
しかしながら、全体を管理する管理者の立場から言えば、作業者がマニュアル通りに仕事をしても、例えば設備がうまく立ち上がらなかったなど、当初の目的を達成できなければ、計画通りできたとはなりません。
チーム全体としては、管理者目線である、目的・狙い通りにできたかが重要になります。
なお、冒頭の「計画通りにできたか?」の設問は、適切な聞き方だったかという点で疑問に残る点があります。「立てた実行計画通りに実施できたか?」「計画を実施することで当初の目的を達成できたか?」のように、より具体的な設問にすることにより、回答が分かれづらくなるでしょう。