JTボス通信JT Boss Blog

時事

2025年02月13日雪かき

 昨年末は雪が多く、地域によっては積雪量が過去最高という報道もなされています。雪が降ると雪かきをすることになります。冬の重労働、うっとうしさを感じている方が多いと思います。

 ところで、青森県内では、青森市と三沢市に居住した経験がありますが、雪かきに対する感覚が違うように思います。

 青森市は、津軽・南部でいうと津軽地方です。津軽地方は日本海に面しているので、非常に雪が多いです。一日で積雪が50cmを超える時もあるくらいです。車がものの見事に一晩で雪に埋もれてしまう、なんてことも珍しくありません。道路を除雪する際、道路脇に雪が積まれますが、車線が1車線使われ、実質的に車線の数が減少するなんてことは日常的です。

 青森市に住んでいた時は、とにかく雪かきの量が馬鹿になりません。埋もれた車から雪を掻きだして、車が出られるくらいに除雪して、かなりの運動です。一気に降りますから、ちょっとくらいの雪でしたら、雪かきはしませんでした。目安は、雪かきをしなくても車が動かせるかです。そのくらいでしたら、もっと積雪してからやればいい、今やっても無駄という感覚でした。少量の積雪でも丁寧に雪かきをする方はいたと思いますが、私の周りでは、私と同じ感覚の方が多かったように思います。

 一方、三沢市は津軽・南部でいうと南部地方になります。太平洋側に面しており、積雪はそれほどではありません。一晩で車が埋もれるということはまずありません。まったくないということではありませんが、かなり珍しいケースに該当します。冬は根雪になりますが、ちょっと晴れれば、道路のアスファルトが見えるくらいに除雪できます。

 なお、八戸/三沢/六ヶ所間は、南北にそれぞれ30~40㎞くらいの距離ですが、それだけの距離でも、気候が違ってきます。三沢では雪なのに、八戸では晴れている、六ケ所では吹雪いているのに三沢はそれほどでもない、といったことも珍しくありません。

 20年ちょっと前に、青森市から三沢市に引っ越しましたが、1回の雪の量は、青森市のそれに比して大したことはありません。青森市の感覚でいうと、雪かきに値する量ではないことが多いです。でも、三沢の方々は、そんな量でも雪かきです。家の前は道路の肌が見えるくらいに雪かきするというのが、三沢人の常識みたいです。

 当初、青森市感覚で、車も動かせるしこのくらいなら雪かきはまだ要らないと判断していましたが、隣近所がせっせと雪かきを始めます。隣近所の周りは見事に雪かきがなされますが、我が家の前だけ雪が残ります。なんか不精な家みたい・・・ でも青森市感覚だと、こんな程度で雪かきはしないんだけど。。。

 最初の何年かは、青森市感覚で冬を過ごしました。周りからも特に注意されませんでしたので。でも、いつからか、ちょっとの雪でも雪かきをするようになっています。時折、青森市感覚が抜けないときもありますが。

 郷に入っては郷に従えということなのでしょう。



Copyright j-tech66.co.jp