方針
2025年03月18日冬道の運転と歩行

青森県は冬に積雪がある地域です。そのような地域では、車を運転するにせよ、歩行するにせよ、路面が滑りやすいことに気を配らなければなりません。
車は、スタッドレスタイヤを装着して雪道に備えます。なお、私が学生の頃、40年くらい前はタイヤに金属のビスが埋め込まれたスパイクタイヤが主流でしたが、スパイクが道路を削ったときに発生する粉塵公害が問題となって地域によっては装着禁止となり、今ではほぼ見かけなくなりました。スタッドレスタイヤの性能も以前より上がってきていると思います。運転の仕方も、日ごろに比べるとスピードを抑制したり、車間距離をあけたりします。
歩行時も、雪で滑りづらい冬靴を履きます。ちなみに冬靴は、滑りづらいということだけでなく、夏靴に比べると、保温性に優れ底冷えがしづらいようにできています。歩き方も、歩幅を狭くして歩きます。特に滑りやすいところでは、歩く速度もゆっくりになります。
でも、それでも滑るときは滑ります。青森市で家族でスキーに行った時の帰りの運転時です。道路に轍(わだち)ができていて、前輪が轍に乗り上げたのでしょうか?、ふっとハンドルをとられ、気が付いたときは対向車線に出ていたという経験があります。本当に一瞬の出来事で、何が起こったのかわかりません。あっという間に対向車線に出ていました。目の前にはどう考えても衝突したら勝てそうにない大型トラック。「人生終わったかな? でも回避できそうな間隔がある」結構落ち着いています。ハンドルを回して元の車線に復帰、事なきを得ましたが、トラックとの間隔が小さければ、私は今、この場に居なかったと思います。以来、轍はこわいという感覚を持ちました。ちなみに、その時の後続車は、ちょっとうっとうしく感じるくらいに短い車間距離で運転していたのですが、それがあった以降は、必要以上に車間距離をとって走行し始めたのを覚えています。
歩行時も、注意していても滑るときは滑ります。どのようになると転倒するか、最も注意すべきは、前に出した足がより前に滑った時だと思います。重心が身体の後ろに外れると、腰から落ちることになります。腕で受け身がとれればまだいいですが、腰をやられると大けがにつながります。腰だけではなく、後頭部を打つ可能性もあります。
ということは、前足が前に滑らないように歩く、これが重要ということになります。歩幅を狭くして重心を前足に乗せるようにして歩くというのは理にかなっています。
ちなみに、同じ滑るにしても、足が後ろに滑った場合はどうでしょう。足は前に出やすいので、結構転びません。転ぶにしても前に転ぶことになります。この場合も、転び方によっては怪我をしますが、前に転ぶ際には、両腕で受け身が取りやすいなど、後ろに転ぶよりも対処がしやすいということが言えると思います。
前後ではなく、横に滑ることもあります。外側の足が身体の内側に滑った時が要注意です。重心が外れて横に転倒します。例えば、除雪で道路の脇にちょっとした雪が残されて、段差があった場合など、横に滑りやすいときがあります。足が身体の内側に滑らないよう、足が着地する面を選んで歩くなどの工夫が必要です。
足が、身体の外側の方に滑る場合は、脚が開く方向になるので重心が外れず転倒しない場合が多いと思います。妙に踏ん張る形になった場合は、筋肉や腱の損傷を起こす可能性がありますが、転倒・骨折よりはましと思っています。