方針
2024年07月16日マーフィーの法則

この話は、私が新任者として着任した時に良くする話のうちの一つで、その中でも特に同意を得られるものです。この法則のド定番は、次の2つです。
・失敗する可能性のあるものは、失敗する
・バターを塗ったトーストを床に落とすと、バターが塗られた面を下に着地する
これらをベースにして、様々な局面を対象として類似の法則が、作られ続けてきました。そして、過去に何回かこの法則がブームになったこともあります。日常生活的には、次のようなものがあります。
・急いでいるときに限って、赤信号にひっかかる
・車線を変更すると、さっきまで走っていた車線の流れが良くなる
・スポーツ観戦中に中座しているときに限って、得点が入る
・お茶をこぼす時は、大事な書類がある方向にこぼれる
この法則は、そもそも戦後、空軍エンジニアのマーフィーが、加速度計に発生した異常を調べ、ひずみゲージのブリッジにあった(誰かの)配線間違いが原因であるとつきとめた際に、「いくつかの方法があって、1つが悲惨な結果に終わる方法であるとき、人はそれを選ぶ」と言ったことが発端だとされます。ですので、仕事関係の法則も、次のように数多く知られています。
・調子の悪い機械を人に見せようとすると、通常通りに動く
・忙しいときほど、問題が発生する
・一人退職すると、続々と他の退職者が出る
・集中している(休んでいい)ときに限って、電話がかかってくる
・聞かれたくない質問に限って聞かれる
これらは経験的に印象に残っていることがほとんどで、科学的に証明されたものはほぼないと言って過言ではありません。これが自己暗示に繋がり、起こしてはいけないことを起こすようなことがあってはいけません。
しかしながら、リスク管理の観点からは示唆に富むことも多く見られることから、前向きかつ合理的に生かすことができるのであれば、それに越したことはないと思います。
「予想外の事は起こるものなので、備えておけ」とは、イギリスの政治家マーガレット・サッチャーの言葉だと聞いていますが、どう具体的に備えるかはケースバイケースとして、まさしくマーフィーの法則から発展したリスク管理上の名言だと思います。