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方針

2024年07月11日エビデンスの重要性

 子育てにおける話題として、よく子供がまだ小さかった頃に、奥さんから「昼間、○○があったので、子供を叱って欲しい」との話があった経験は、私だけでないと思います。共働きが多い今だと、保育園などから(叱って、とまでではないものの)似たような連絡を受けるのかもしれません。この時、物を壊したというような明確な形に残るようなものであれば、それを示しながら子供と話もできますが、悪い言葉使いやいじめをしたというような形に残らないようなものであれば、「○○があったのは本当?」との確認から入るので、実感が伴い難くて、即時性に欠ける会話が気になったものでした。

 これと同様な話として、顧客からこんなことを言われた(やられた)とか、こんな納得できないことがあったとか、と言ったことを聞くと、信じない訳ではないけれど、上記と同じように、どのようなことが起こったのか、似たようなそういったことがどういう頻度で起こっていたのかがしっかり理解できないので、抗議する、改善を求めると言った、第三者に話す拠り処としては十分でないことが多くあります。

 こういったことについては、証拠(エビデンス)を残すことの重要性を認識すべきです。仮に日記風の記録であっても、一定の期間書き留め続ければ、エビデンス性はあります。不満を溜め込むよりも、不満の元になった内容の記録を溜め込むべきです。

 過去にも実際にあったように未だに、議事録にせよ、真っ当な記載や提案にせよ、様々な理由を付けてそれが残らないように仕向けられていることがあるかもしれませんが、それは悪い取引先(顧客)が考えることです。それをイイことに、こちらの言い分が通らない、又は記録として残させないようにすることで、自身に面倒が降りかからないようにすることは、取引先(顧客)にとっても決して良いことではありません。また、当社に取っても、どう言動したか、それに対してどう応えたかの記録が残らければ、同意した、現状を認めたことと同じで、それは皆さんも本意ではないはずです。

 親会社了解の当社経営計画以上に関連事業に理解をいただける方が居られる一方、自分自身の都合だけで当社の取組みに批判的な方も居られるなど、親会社も相手によって振れ幅があって、当社だけでなく親会社があるべき姿に何が大切かを考える必要もあります。

 何がどう起こったか、どのような言動があったかを、顧客や協力会社との関係で残しておくことが大切ですし、それが忙しいからという理由でできないとなると、悪い取引先の思う壺です。どこかで踏みとどまって記録しないと状況は何も変わらないので、取引先のためにもなりませんし、そうなると自分自身が現実から逃げ続けるか、せいぜいマゾヒステックな快感を持つくらいしかできなくなります。



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