時事
2026年07月16日緑の協力隊(8)

旅程には、一晩だけ、現地にお住いの方の家にお世話になることが組み込まれていました。ホームステイです。20人近いメンバーが、3~4人のグループに分かれ、それぞれが各家庭にお世話になります。
私のパーティは、私と副隊長と、もう一人。3人の男性パーティです。皆、40歳くらいの同年代のパーティでしたが、そのもう一人の方は、中国語が堪能です。今回の協力隊の後に、青森県で冬季アジア大会が予定されていましたが、ボランティアで中国選手の通訳を申し込んでいるとのこと。事務局が隊長の私に気を使って同じパーティにしてくれたようです。
皆で行動する時には、中国語の通訳がつきましたが、ホームステイとなるとそうはいきません。多くの漢字が通用するので、筆談がメインとなります。その覚悟でいましたので、そのための筆記用具とメモ帳を準備していました。
もちろん、その筆記用具とメモ帳の活躍の場はありましたが、中国語が話せる人がいたおかげで、会話もより弾むことになりました。
実家から離れたところで勤めている娘さんも、我々のホームステイに合わせて帰省してくれました。見た目20代のその娘さん、英語の教師をしているとのことで、英語での会話がOKです。ホームステイでは、中国語、英語、日本語が飛び交うことになりました。
私たちが泊まらせていただいた家は、比較的大きな畑とともに、豚などの家畜を育てていました。周りには工場などがない、1次産業がメインの土地柄でしたが、大きな農家といった感じです。
実は出発前、先人たちからは、ホームステイ先には、もしかするとテレビなどの電化製品はないかもしれないと伝えられていました。年収が数万円のお土地柄ですので、高額なテレビなどの電化製品はないのが普通と教えられていたわけです。
でも、家に入るやいなや、大きなテレビを見つけます。「聞いていた話と違う」 私が泊めていただいた家は、地元でも大きな家だったのかもしれません。
かわいい子犬を大事そうに飼っていたので、「名前は何でしょうか?」と尋ねてみます。すると、意外な返事が返ってきます。
「この犬は、大きくして食べるために飼っている。だから名前はない。」
一見、小型の犬に見えたこの犬も、育てると中型犬くらいに大きくなるとのこと。日本とは事情が違い、この土地では犬はペットではなく立派な家畜ということです。
(つづく)