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方針

2025年11月25日Do you speak English ? (1/2)

 原子力は海外でも推進されています。特にフランスは、日本のように使用済燃料を再利用する原子燃料サイクル政策をとっていて、そのための再処理工場を持っています。六ヶ所再処理工場がモデルとした工場です。

 20年以上前ですが、そのフランスの再処理工場で1年ほど研修に行く機会に恵まれました。家族同伴で現地に赴任です。妻と小学校入学前の子供2人の計4人です。
 海外は日本のように治安がよくありません。空港や駅などの場で荷物から目を離せば、その荷物はなくなると思った方がいいでしょう。財布をお尻のポケットに入れておくと、知らぬ間に掏られてなくなるという話はよく聞きました。

 こちらは、東洋人で、小さい子供連れです。現地のとある人(悪人?)たちから見れば、恰好のカモが来たとなるようです。特に都会は要注意で、そのようなカモを狙う人たちが多いようです。よく狙われました。

 パリについた当日、早速の洗礼です。地下鉄の改札で、妻の腰に撒いたポーチから見事に財布を掏られました。ポーチのファスナーを開けられ、財布だけ取られます。結構な額を掏られたのでショックは大きかったです。後で、旅行のガイドブックを読んだら、まったく同じ手口が載っており注意しろとありました。もっと勉強すべきだったと思いましたが、後の祭りです。

 満員の地下鉄の中では、小学生低学年くらいの男の子から私が狙われました。財布をズボンの横ポケットに入れていました。
 財布を自分で取り出すのもかなり苦労するポケットだったこと、触感を感じやすい場所であることから、掏られる心配はほぼないと思っていましたが、そのポケットの部分に子供が手を入れてきます。
 くすぐったいとの触感がありましたが、最初は、横にいた当時幼稚園前の息子が手を入れているものと思っていました。でも、やっぱりくすぐったいということで手を払うと、何と、知らない外人の男の子の手。手を払われて「しまった!」のような表情を浮かべています。

 「掏ろうとしている」とっさに感じます。このような悪さをされたときは、何も言わないのはよくない、日本語でいいからまくしたてろ、とガイドブックにはありました。これを思い出して日本語で怒鳴ります。どうせ現地の人は日本語がわからないだろうという安心感も手伝って、ここでは書けないくらいの、かなりひどい雑言を並べたてました。
 総じて、「日本人をなめるなよ」と言ったのですが、日本語でも、かなり効果を感じました。同じ車内にいた大人が「そういきり立つな」のようになだめてきましたが、次の駅でその大人と、私が怒鳴った子供が一緒にそそくさと降りていきます。これにはビックリ!その大人が実は黒幕だったようです。

(つづく)



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