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方針

2025年01月09日会社と労組は両輪

 先日、当社労働組合の定期大会であいさつする機会をいただきました。会社と労働組合は対等でよく両輪と言われますが、どのように両輪なのか。私自身、約20年前に日本原燃労働組合本部執行委員長を経験していますが、あいさつの中で、その経験談をもとに述べさせていただきました。

 会社も労働組合も、会社をよくしたいという点では同じです。でもなぜよくしたいか。このアプローチの仕方、視点が若干異なります。かいつまんで言うと、会社は業績、いわゆる利益を上げて、組織を保ちたい又は発展させたいとの思いがあります。その中で、日ごろから努力・尽力していただいている社員に報いる。報いることの代表的なものが賃金だったり賞与だったりするわけです。

 一方、労働組合の視点は働く人の幸せです。働く人が幸せになるための手段として会社活動があります。極端なことを言えば、会社の業績が上がって、賃金や賞与に反映されても、働く人が幸せと感じなかったら、労働組合としても黙っていられません。

 会社の維持発展、働く人の幸せ、それぞれ関連しますが、お互いに違った視点から、同じ方向性を目指して活動する。それぞれの視点から活動することで、気づかなかったことにも気づく。その結果、よりよい環境、よりよい組織ができ、そして、よりよい結果、よりよい生活につながるのだと思います。この意味で両輪ということができると思います。

 また、活動の中で、社員や組合員の意見を吸い上げることが必要になります。ご存じの通り、会社は縦組織の傾向が強くなります。一般的にはラインで意見を吸い上げるのが得意ということになります。これに対して、組合活動は、組織からまんべんなく人が出て、一緒に活動します。横のつながりが強みになります。縦のラインでは、言いづらかった意見も、横のつながりの中で吸い上げることができます。それぞれの立場で意見を吸い上げて改善につなげる、この意味でも両輪ということができると思います。

 もちろん、改善そのものは会社側が実施すべき事項です。

 会社としても、労働組合の強みを活かして、いろいろと意見がなされることは大歓迎です。執行部の皆様をはじめとして、今後ともぜひ、忌憚のない意見をお願いできればありがたいと思っています。



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