趣味
2024年11月28日札幌―東京 電車の旅(1)

年齢が50歳以上になると、JR東日本では「大人の休日俱楽部」に入会できます。年会費等で毎年2624円徴収されますが、日ごろのJRチケットが割引になるほか、年に何回かは「大人の休日倶楽部パス」というイベントチケットがあり、4日又は5日の乗り放題となります。特急は基本自由席利用ですが、座席指定も計6回ほど使えるから便利な切符です。なお、このイベントチケットを1回使うと、年会費分は十分に元がとれることになります。
先日、全電力テニス大会が札幌市で開催されました。いつもなら飛行機を利用しますが、ちょうど「大人の休日俱楽部パス」のイベント期間に重なったので、今回は電車利用を選びました。私の住んでいる三沢市からだと、八戸に出て新幹線に乗り新函館北斗まで1時間半、そこから札幌まで在来線特急に乗り換え、3時間半、5時間強の旅程です。昔、出張でも経験したルートだったので、ちょっと疲れましたが、まあ、体力消耗も想定の範囲内です。
日曜日までの大会でしたが、翌月曜日の朝から東京出張が入っていました。復路は、日曜日の試合が終わってから、当日中の移動が必要です。せっかく切符があるからと、肉体的・精神的に辛いであろうことは承知の上で、札幌―東京 電車の旅に挑戦しました。札幌―新函館北斗 在来線特急3時間半、新函館北斗―東京 新幹線4時間、計7時間半、途中乗り換えに30分、合計8時間の旅です。こんなに長く乗るのは、海外旅行(飛行機)の他は学生以来です。還暦を過ぎて、我ながらよくやるものです。
日曜日、試合は午前中に終わり、午後早いうちの在来線特急に乗ることができました。まず、札幌―新函館北斗の3時間半です。土曜・日曜とテニスの試合が続いていたのと、前日のチームでの夜の宴会で、肉体的な疲労が残っています。
「最初の在来線特急は、どうせ寝てしまうだろう」
その通りになりました。でも、時々意識を失う程度で、在来線が停車のたび、また、社内放送のたびに起こされる、断続的な睡眠です。まあ、これも想定内です。でも、これが結構心地がいい。
北広島市を通るときは、ちょうどエスコンフィールドの横を通ります。これは往路で偶然確認していたので、復路も見逃さずに見たいということで、この区間は起きていました。昨年から日本ハムファイターズの本拠地になっていますが、かなり立派な外観です。これが日本ハムの本拠地かと思いながら眺めます。短い時間のうちに通過ですし、外観を眺めたからってどうってことはないのですが、何か得した気分です。
在来線特急は、札幌から函館まで、小樽を経由する函館本線側ではなく、室蘭の方に回って(室蘭自体には止まらない)海沿いを通る室蘭本線側を通るルートに設定されています。室蘭に近づいたあたりから内浦湾沿いに進路を変え、函館まで走ります。伊達紋別という駅の付近で、北海道でも有名な景色なのでしょう、社内放送で、左手に内浦湾が見えますとのサウンド。うとうとの状態であったのですが、この放送で目を覚まし、しばし景色を楽しみました。
海とともに、ちょっと遠方に北海道の陸地が見えます。まさに陸地に囲まれ「湾」という光景です。陸地と海のコントラストがいいです。天気もよくて日光が海面に反射、波も穏やかで、なるほど風情があります。電車は海岸のすぐ近くを通り、ところどころ砂浜が直接見えます。海水面に対してもさほど高くないところを走っているようです。震災のトラウマがあるせいか、津波が来たら大変だなあと思いつつ、でも内湾だからそんなに大きいのは来ないんだろうなと勝手に納得しながら景色を楽しみました。
(続く)