方針
2024年07月04日アイディアあれこれ その3

先日のアイディアに係るブログ(2024.6.13 アイディアあれこれ その2)のさらに続きのような話です。
アイディアが必要な場面は大なり小なり出くわすと思いますが、皆さんは、アイディアが出ずに困ったときにどうされていますでしょうか? 対処法は人それぞれだと思いますが、私の場合は、その答えやヒントを「外」に求めることがほとんどです。誰かに相談するケースももちろんありますが、自分でできることとしては「新聞を読む」「テレビを見る」「本を読む」といったごく普通のことです。
例えば、新聞を読むにしても、自分の興味あるところだけを追っていくのではなく、紙面を満遍なく見ていると、懸案事項とつながる情報に出合えることがよくあります。今の若い方々が親しんでいるネットニュース、SNSなどのように情報入手に偏向性があると、このようなことは叶わないことは認識しておいた方が良いと思います。また、直接的な答えが得られるばかりではなく、ヒントが得られることも多いので、アンテナの張り方や自分が応用できる道筋に至る意識も大切です。
人生60年以上も生きていると、クリエイティブなアイディアが勝手に降臨してくる、といったことがないことは十分に分かっているので、できるだけ外の情報に接して気づきを得るようにしています。新聞、テレビ、本以外にも、外部のイベントやセミナー、飲み会などに参加するというのも1つの手でしょう。実際、実績を出している経営者の方に話を聞くと、「社外」との接点を意図的につくっている人も多いようです。
名経営者の経験から学ぶことも大事ですが、やはり若手の柔軟な考えにも傾聴に値するものも出てくると考えられます。
それにはやはり、自分自身の脳はふだんからリラックスさせ、負担を掛けないことが必要で、また新しいことに興味を持ち、自分とは異なる切り口の考えを大切にできることが必要だと思います。
もちろん自分の考えを主張することは正常で健全ではあるのですが、それを持って他の人の意見を封じるようなことではダメで、相手に納得感を持ってもらえるかどうかが大切です。そのためには、他の人の意見を聞いた上で、プライドなんて邪魔なものを捨て去って、傾聴すべきは聞き、取り入れるべきは取り入れる柔軟さが必要だと思います。
参考:日経トップリーダー2024/5号 P7