方針
2024年07月02日熱中症と聞くと

本格的な夏に向けてますます心配になる熱中症ですが、それがまだ世の中に浸透していないころから幾つかの話が思い出されます。
私の経験でも、学校の運動では暑いからと言って水分を採るのは軟弱だと言われた時代にありました。今では考えられないことですが、膝を悪くするようなうさぎ跳びが平然となされることを含め、しかもそれが罰ゲームのようであって、全般的に根性論がまかり通っていたことは、非科学的そのものであった暗黒の時代だったかもしれません。
こういった類の話は、学校スポーツ等で熱中症を出すとマスコミが騒ぐようにもなり、流石に根性論での熱中症は少なくなったものと思います。
しかしながら、熱中症が叫ばれるようになった初期の頃には、ある種の悲劇的な状況におかれた方々の話がありました。
今では警備員、道路工事の誘導員などは、熱中症に注意しなければならない職業として認知されていますが、一時期社会的に熱中症防止が謳われてもその発生が減らない時期がありました。その原因は、例えば彼らが木陰で水分を補給し休憩していると、サボっていますよと言う連絡が雇用者や発注者(自治体等)に入り、それをいちいち確認されるのが嫌で業務を頑張るからということが要因だったのです。
このような相手の状況を考えないことによるプレッシャーで、熱中症の発生リスクが下がらないことも、今や昔だと思いますが、熱中症防止は、私病の悪化防止とともに、意識して努める必要があると、十分に気を付けたいものです。
因みに、学校の先生が家庭訪問で、訪問先でお茶を出されながら、トイレを借りないように気を使うことで、移動中トイレを我慢できずコンビニに入り、さらにはコンビニでトイレを借りるだけではと思って買い物をすると、勤務時間中にコンビニで休憩して、サボっていると、学校に通報されることもあったようです。
以上を合わせて思うこととして、作業着や制服(警察官)で買い物をする姿は、スーパーやコンビニなどで見かけることはありますが、決して悪いことをしていないと思われるのに、油断すると、所属団体や当人が特定されるだけに止まらず、どのような行為によって、どのような眼で見られて、どのような投稿等されるのか、読みにくい不便な時代に居るのかもしれません。