方針
2024年06月20日戦略、作戦、戦術

ビジネスは戦いに例えられますが、関係する言葉として、戦略、作戦、戦術があり、それぞれで意味が違ってきます。例えば、人的な資源を念頭にどうするのかは戦略、それに基づいてこれからどのように戦うのかは作戦、個々の業務をどうやるのかを戦術、というように言われることもありますし、このような順番でヒエラルキーが出来ているという説明もよくあります。私たちがどう整理するかは、さて置いて。
その中でも、戦略が一番上に位置付けられていることは間違いなく、目的を達成するためにどうやるのか、経営資源をどう配分するのか等は、経営計画や事業計画に先立つものとして、当社では毎年年末に説明会を開催しています。
その後戦略を具体化するに当たっては、作戦や戦術レベルのことまで考える必要があります。それには最終的なゴールイメージを明確にして、そこに近づけるためにはどのようなステップを踏む必要があり、そのためには今から何をしなければならないのかを、各部で検討し、他部に共有できるように詰めていく必要があります。
例えば、当社特命性を増すためにも原燃のためにも地元企業の協力を増やすとした戦略を立てた場合に、作戦、戦術レベルで何を行うかということです。とにかく営業が頑張ってパイを広げることでは不十分で、何をどうターゲットにして何時までに受注するか、即ち、現在の県外協力企業を地元企業に切り替えていくために、地元企業をどう育成するかとともに、彼らが少しでも安定的に受注できるよう環境を整え、この見通しを得て、原燃資材部等が成果になることをアピールし当社受注に繋げる、これをどのようなスケジュール感で行うかを具体化しないといけないということです。
戦略の戦は戦うという意味で、具体的な競争相手(コンペティタ)を明確にして、自分たちだけで頑張るのではなく、相手を意識して総合的に戦う必要があります。さらに、戦略の略とは省略することではなく、計画することや物事を奪うという意味で使われていることから戦略という言葉が使われていることも意識すべきです。
ですが、略すというそのままの意味でも戦略の一つになります。いろいろな図り事をしようとしますが、その中で優先順位を決めて、今はやらない/今後もやらないという略す選択の仕方もあるからです。
実際には大口顧客への定期訪問、生産効率の向上やDX導入に取り組んでの業務削減等もすべきと思いますし、残業時間等の制約や労力の有効配分の観点で、インバウンドの有効活用、優先順位を定めた効率的取り組みも大切です。これらのことも頭に入れて、出来る限り時間を有効活用する取り組みをよろしくお願いします。