方針
2024年06月06日名古屋の学食での出来事

私の学生時代の食堂(学食)では、名古屋とは言え、ひつまぶしとか、みそ煮込みうどんとかの名古屋名物がバンバン出るということはありませんでしたが、みそカツはよくメニューとして出ました。
名古屋の味噌は赤だし味噌で、カツに掛けるのはこれをベースにしたタレのようなソースで、この味噌タレはスーパーでチューブタイプでも売っているくらいです。みそカツ定食は、小さい頃から親しみ食べていた地元民はともかく、県外、しかも遠方から来られた方が食べるには、相当勇気が必要だったろうと思います。しかしながら、大学を卒業する頃になると、一部の方を除き抵抗感なく一様にみそカツ定食を食べるようになっていた記憶があります。
それで思い出されるのは、学食ではカフェテリア方式で副菜に納豆が常備されていましたが、概ね名古屋が納豆の日本の西限に当たるため、関西以西出身の学生はそれを食べることがほとんどなかったことを考えると、みそカツの方が全国学生への浸透力が強かったのかもしれません。皆さんも正しいみそカツ定食など、名古屋のみそ文化に親しむ機会があれば、一度はお試しください。
因みに、前述のように学食で納豆を簡単に手にすることができたので、外国人留学生が試しに食べるところを見る機会は結構ありました。ただものスゴく後悔した顔をして、ことごとく「敗れ去っていく」様子しか見ることはありませんでしたが…
さて、安くて、ソコソコ美味しい学食でしたが、当時職員の士気が全員高い訳ではなかった(やる気がなくいい加減な人間も居た)ので、メニューの盛り付けもかなり乱暴な場合がありました。
カフェテリア方式ではない学食で一度だけですが、「カツカレーの大盛をお願いします」と食券を出したときに、普通盛りカレーが出されたことがありました。そこで「カツカレーの大盛ですけど」と言うと、その普通盛りカレーにご飯を乗せ、再びカレーを掛けた爆盛りにして、「はい、これで良いでしょ」みたいにポンと出し直されたのです。嫌な予感がしつつも、食券通りにもう一度「カツカレーの大盛ですけど」と言うと、面倒臭さそうにその爆盛りカレーにカツを乗せ、さらにまたカレーを掛けて「はい、どうぞ」と言わんばかりに、それまで学食では見たことのない超爆盛りカツカレーにして出されたことがありました。
それでも「ありがとうございます」と言って、感謝しながら喜んで?(涙目になりながら)食べたのは、遠い昔の懐かしい思い出です。