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方針

2024年08月27日〇W△H

 業務を進めるうえでは、5W2Hを具体的にして進めることが重要です。ご承知のとおり、5W2Hとは以下を指します。
When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)
How(どうした) How much(どのような予算で、労力で)

 このうち、何が一番重要か、敢えて一つ上げてくださいと言われたら、私はWhyを上げます。何のために業務を行うのか、目的があいまいだと業務そのものの必要性や進め方に疑義が生じるからです。経験上、業務を実施することに注力するがあまりに、当初の目的を忘れ、実施することが目的にすり替わるなんてこともあります。

 ところで、私が入社したころは5W2Hではなく5W1Hでした。いつの間にか、1Hが増えていました。時代に合わせて変化しているのだと思います。では、今も5W2Hのままか。今はすぐにネットで調べられますが、情報過多の社会環境を反映して、業務報告や思考・プラン、物事を正確に整理するために6W3Hや8W5Hという考えが紹介されています。

 6W3H:上述の5W2Hに以下を追加
     Whom(誰に)
     How long(どのような期間で)

 WhomはWhoをさらに具体化したものと理解しています。ネット社会では、多数の方に一気に情報を送ることが可能になっています。例えば、10人に一気にメールを送る場合、10人に等しく情報を共有したいのか、責任者1人に送ってあとは情報共有なのか、これを明らかにしないと、その後のやり取りがうまくいかないことがあります。また、便宜上、宛先を組織全体にし必要のない多数の方が含まれるケースを見たことがありますが、必要のない方が100人としてメールを開く時間を15秒としても100人×15秒=1500人・秒(25人・分)のロスを発生させます。そういった意味でWhomが重要なケースが出てきます。

 How longはWhenをさらに具体化したものと理解しています。一つの作業の標準時間の考え方などがこれに当てはまります。Whenに比べてHow longの方が利益に直結する考え方といっていいかもしれません。また、あるプロジェクトの計画を策定するとき、一つ一つの項目がどれくらいでできるかで全体のスケジュールが決まってきますがこのときもHow longが重要になってきます。

 8W5H:上述の6W3Hに以下を追加
     Whose(誰と一緒に、誰のものを使い)
     Which(誰を選択、何を選択)
     How many(どれだけの数量で)
     How result(How wonderful)(どのような成果・良績で)

 現場で作業するときなど、例えば協力会社と一緒に仕事をしますが、WhoseやWhichの考え方が適用されるケースが出てきます。誰のツールをどれだけの数量必要かといった場合には、WhoseやWhich に加えHow manyが当てはまってきます。

 How result(How wonderful)は、Whyを具体化したものと理解しています。目的に対する具体的な成果物をイメージ・具体化するものです。特に企画・計画時にこのイメージを具体化し共有しておくことは重要です。

 これらは、〇W△Hと改めて認識していなくても、すでに考慮しながら進めているケースがあると思います。大事なところは、5W2Hに立ち返って具体化する、ケースに応じて6W3Hや8W5Hのようにさらに具体化し、あいまいなところを残さないことと認識しています。



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