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方針

2024年08月06日第2回 日仏MSM技術競技大会(御礼)

 6月26日27日と日仏MSM競技大会を開催しました。昨年、当社が20周年を迎えたのを契機に始めた大会ですが、今回が2回目になります。

 昨年同様、フランスからORANO社チームに参加いただくとともに、昨年より参加チームが増え、8団体に参加いただきました。また、海洋研究開発機構(JAMSTEC)にも参加いただき、原子力業界にとどまらない大会になったことも今回の特徴です。

 競技は1日目は個人戦、2日目は団体戦でしたが、どのチームも素晴らしく、その技術力の高さ、チームワークのよさに感銘を受けました。

 個人戦は、トーナメント方式で、ジェンガによる勝負ですが、単にMSMの技術のみならず、どのピースを抜くかなど、頭脳戦も加わります。また、各々、競技に使用できる持ち時間があり、時間プレッシャーの中での競技になります。試合は私の想像を超えて手に汗握るものでした。ジェンガが倒れそうで倒れない、倒れるなと願いながら固唾を飲んで見守る観衆。その願いのとおり見事にジェンガピースを引き抜き所定の位置に置く競技者。その時の観衆の安堵感と喜び、思わす出る拍手。倒れてしまった時は思わず「あー」という声が出て何とも言えない残念感が漂います。

 団体戦は、コンプレッサーにホースをつなぎ、順序通りに所定のリングを通過させてセット、最後にコンプレッサーにつないだホースから風を送って風車(かざぐるま)を回すというものです。ホースの切断作業やバンド/ドライバーによる固定作業が伴う難しい作業です。1人ではできないので、2人でのチームワークが必要になります。ところどころ苦労を感じさせますが、各チームともさすがという感じでした。

 なお、これらの模様はユーチューブにもアップされています。当社のHPからも入れますのでまだの方はぜひ視聴いただければと思います。

 今回の競技会では、選手の皆様から、外部の方と接触し見習うべきことも多かったと聞きました。特にORANOの作業者は、アームの動かし方もさることながら、作業者の軸がぶれない安定した姿勢が印象的でした。安全・安定作業の基本はそこにあるのだと感じさせてくれました。日本の選手の方からも直接その様子を見られて非常に参考になったと言われました。外部との接触はいい刺激になります。

 転じて、六ヶ所にいると、外部との接触が限られ、ややもすると井の中の蛙になりやすい環境と言えます。一方で世の中の技術は日々進歩します。当社は関連事業を通して外部の状況を知る機会がありますが、このような機会を利用して当社自身も技術を進歩させていく必要があると改めて感じました。

 おかげさまで、今大会は成功裡に終わっています。大会開催にあたって尽力いただきましたスタッフをはじめとする関係者の皆様、ありがとうございました。また、感動を与えてくれた選手の皆様、ありがとうございました。

 来年は6月にフランス・ラアーグでの開催が決まっています。ORANOの来年の開催責任者が当社のやり方を参考にしたいということで当社の運営を学びに来ていました。誰が行くかはまだ先ですが、それまでに今まで以上の技術を身に着けていただきたいと思います。今回、我がジェイテックチームは総合優勝を逃しましたが、次回はフランス人をうならせるよう、その高い技術を披露し、2大会ぶりに総合優勝できることを心から願っています。



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