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方針

2024年10月10日青森に赴任した頃の話(発想は紙一重)

 私は大学を卒業後、当社の親会社である日本原燃に入社しました(前身の日本原燃サービスという会社に入社でした)。もう30年以上も昔の話です。当時は本社が東京で、東京勤めです。平成6年に東京から青森県へ100人を超える大人数が異動となり、この時に初めて青森県に赴任し家族とともに住むことになりました。このときは本社が青森市で、現場が六ヶ所村。所属部署の関係上、本社勤めということで青森市勤務となりました。なお、その後、平成15年1月に原燃本社が現在の六ヶ所村に移転し、本社・現場ともに六ヶ所村ということになっています。引越しなどの関係から、自身は同年5月から六ヶ所勤めという記憶が残っています。当社設立が平成15年6月ですから、それよりもちょっと前ということになります。

 平成6年に青森市に赴任して間もない頃の話です。まだ、右も左もあまりわからない青森市内を家族と車で回り、ガソリンスタンドで給油をしました。ガソリンスタンドはホタテのマークで有名な給油所です。記憶があいまいですが、青森市内では初めての給油で、持っていたカードが使えたのでそこにしたのだと思います。なお、その給油所は、現在は統合されており、新規のロゴ展開によりホタテのマークも見かけなくなっていますが、当時は、結構な頻度で見かけたものです。

 ガソリンスタンドで給油をした際、多分、車のナンバーが他県で、話し方が地元っぽくなかったからでしょう、青森県の道路地図をいただきました。大きさとしてA3かB3くらいの地図だったと思いますが、まだ不慣れな土地なので非常にうれしかったことを覚えています。単なる地図ではなく、県内のガソリンスタンドがわかるように、地図のところどころにホタテのマークが記されています。県内至る所に相当な数のホタテのマークで、ガソリンスタンド側からしてもよい宣伝ツールです。

 でも、身内は、ガソリンスタンドの宣伝ツールとは捉えなかったようです。その地図を見て一言。
  「さすが、青森。ホタテの直売所がいっぱいある。。。」

 この話を何人かにしましたが、ほぼ全員が笑われました。その場にいた私も、正直、だいぶずっこけました。ただ、ある先輩からは「発想が素晴らしい」と、むしろお褒めの言葉をいただいています。

 翻って、当時と比べても、現代は多様性が叫ばれ、多様な発想が必要とされる時代になってきています。一方で、素晴らしい発想も相手にされない発想も紙一重ということなのでしょう。時には勇気をもって発想を出し合う、重要なことと改めて思います。



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