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方針

2024年09月24日3H

 初めて/変更/久しぶり、この頭文字をとって3Hと呼んでいます。3Hに該当する作業は、トラブルの発生リスクが高いとされ、特に注意が必要です。

 では、具体的に3H作業とは何でしょう。

 新規に案件を受注し作業をする場合、「初めて」の作業になります。また、ある機器のメンテナンスにおいて、それまでのやり方を変えて行う場合、「変更」ということになります。「初めて」や「変更」がなくても、機器のメンテナンスが年に1回の頻度であった場合、1年ぶりの「久しぶり」の作業ということになるでしょう。

 でも、3Hとは上記の考え方だけでいいのでしょうか。確かに上記は3Hです。でも、トラブルの発生リスクに焦点を当てた場合、上記の考えだけではメッシュが広すぎるように思います。現場ではマクロではなくもっとミクロに3Hに注意する必要があります。

 例えば、同じような機器を毎週のようにメンテナンスする場合。上記のマクロなメッシュでは3Hに当たらないでしょう。でも、例えば、ある時からチームのメンバーが変わったら。ここだけ見れば「変更」になります。変わったメンバーが新人であり、その機器を扱った経験がない場合、その新人にとっては「初めて」です。新人が何かしらの作業をする場合は、トラブルの発生リスクは上がるので、上位者がサポートにつくなど、何かしらのリスクヘッジが必要になります。

 請負業者の作業期間を直前に変更せざるを得なかった場合はどうでしょう。業者さん自身は初めての作業でもなく、作業内容の変更もなく、久しぶりではなかったとすれば、作業期間の「変更」はあれど3Hではないとしてしまうかもしれません。でも直前且つ相応の期間変更だったとすると、準備していたメンバーがもともと予定していた他の業務に回らざるを得ず、対応メンバーが変更になっている可能性があります。もともとは1番手のメンバーであったはずが、実は2番手なんてことも起こり得るわけです。2番手であればまだましな方かもしれません。こうなるとトラブルの発生リスクは少なからず上がっている可能性があり、単なる期間変更ということにはなりません。注意するポイントが増えるはずです。

 昨日までの作業場所の隣に、今日から別の作業で足場が設置され、現場に行くまでの通路が手狭になったなんてケースもあるかもしれません。当該作業だけみれば3Hから外れますが、当該作業を行う過程で3Hが発生しています。

 このようにミクロで考えると、至る所に3Hが発生しています。ミクロで見ると3Hばかりで際限ないということにもなり得ますが、トラブルの発生リスクとの関連でどう注意していくかが重要です。計画や作業前のミーティングの場、現場作業において、ミクロで3Hに着目し、トラブル防止に対する注意ポイントを確認していきましょう。



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