方針
2024年09月12日言葉の定義

最近、ネットで以下の内容の記事を見ました。
1時間弱と1時間強の意味を、ともに1時間台を指すとして以下のように勘違いしている人が増えている。
・ 1時間弱とは、1時間より少し長い時間
・ 1時間強とは、1時間よりかなり長い時間
言わずもがなですが、1時間弱とは1時間より少し短い時間(1時間未満)、1時間強は1時間より少し長い時間です(1時間超)。かなりの常識と思っていたので、このように解釈している人がいることに衝撃を覚えました。エアコンなど電化製品に「弱」とか「強」とかがあり、どちらもスイッチONが前提であること、時代とともに上述のような「弱」「強」表現をあまり使わなくなったことが背景でしょうか。記事ではその理由の記載はありませんでした。
コミュニケーションで、使っている言葉本来の意味がお互いに違って認識していたら、コミュニケーションは成立しません。日常でも業務でもゾッとします。
一方で、同じ言葉でも、例えば出身地によって意味が異なる場合があり、要注意です、以下の英単語は有名です。
1階2階・・・を示す英単語
1階 アメリカ英語 First floor イギリス英語 Ground floor
2階 アメリカ英語 Second floor イギリス英語 First floor
3階 アメリカ英語 Third floor イギリス英語 Second floor
見てのとおり、1階ずつ見事にずれます。アメリカ人とイギリス人がFirst floorで待ち合わせの約束をしてずっと会えなかったという笑い話まであるくらいです。ちなみに、我々と付き合いの深いフランス人もイギリス英語と同じような数え方をします。
日本語でも、私が知っている限りでは以下があります。今日から数えて明日以降の呼び方です。
青森県では、今日、あした、あさって、しあさって、やのあさってと続きます。日本の多くの地でそうだと思います。ただ、地域によっては、違います。例えば、宮城県。今日、あした、あさって、やのあさって、しあさってです。
以前、辞書でしあさって、やのあさってについて調べたことがありますが、どちらの記載もありました。どちらが正しいということではないということなのでしょうが、今日から数えて3日目以降は要注意です。
言葉の定義は重要です。やり取りの中で違和感を感じたときなど、すかさず確認が必要です。