方針
2024年11月14日薬の効果

年齢が上がってくると、身体のどこかに違和感や異常を感じるようになります。若い頃には考えられなかったことですが、残念ながらこれが現実です。若い頃、よく一回り又は二回り以上年上の先輩が、食後にたくさんの薬を飲んでいるのを目にしましたが、自分も例外なくそんな年齢になっています。ただ、服用している薬の種類は少ない方だと(勝手に)思っています。
では、薬って効くのでしょうか? 薬を飲めば治るのでしょうか? とある講習に行ったとき、こんなことを言われました。『実は症状を緩和することに役立っても、治すケースはそんなに多くはありません。』
よく考えると、確かにそのような気がします。風邪をひいたときに風邪薬を飲みますが、その風邪薬がウィルスを退治してくれるわけではありません。症状が緩和して、苦しみを和らげる効果はありますが、その効果が働いているうちに自力で治しています。
どこか痛めたときも同じです。医者に診てもらうと、痛み止めやシップが来ます。でも痛み止めで治るのか? 結局は痛みが緩和しているうちに自力で治しています。シップも治りが早くなるという効果はあるかもしれませんが、治すのは自力です。
以上は、どちらかというと急性的な症状です。上述のように、急性症状には薬の効果があることは経験上知っています。でも年齢を重ねると、慢性症状が来るようになります。慢性症状に薬は効くの?
前述の講習会では、こう言われました。
『薬の効能自体は否定されるべきものではありません。でも、最初は効いても、そのうち身体が慣れて効かない場合など、注意が必要な場合があります。例えば、(本当に年寄りくさいですが)腰痛とか関節痛。痛み止めはだんだんと効かなくなり、1錠が2錠、2錠が3錠と多くなっていって、むしろ身体に悪影響を与えるかもしれません。また、飲み薬だけでなく、医者は必ずと言っていいほど、シップを処方します。でも、慢性の痛みにはシップで冷やすより温めた方が効果的で、冷やすことはむしろ逆効果です。医者はそれをわかっていてシップを処方します。ちなみに、医者自身がその症状になった時、自身にはシップは処方しません。』
えーっ! ネットで調べたら、冷シップではなくて温シップの方が効果があるとありました。でも、もしかすると最初に冷シップが処方され、それが続けられている場合など、冷シップ処方が続けられる場合が現実にあるのでしょう。それ以来、慢性症状に対しては、うたぐり深く医者を見るようになってしまいました。自身が服用している薬も、調子のいいときは飲まなくていいのではないか?(実際、飲酒時は飲んでいませんが体調は変わりません。)疑いだすとキリがありません。
ありきたりですが、薬にお世話になるより、日ごろからストレッチをしたり、身体を鍛えたり、節制したり。注意して、症状が極力出ないようにする。健全な生活習慣、やはりこれが大事なようです。