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方針

2025年01月14日北国の暖房

 青森県は、北国であり、全国的にも冬は厳しい方だと思います。もちろん、住めば都、今ではその冬にも慣れています。

 冬に欠かせないのが暖房です。北国では、暖房がしっかりしていないと、生命にかかわることになります。どの家庭も部屋の中は暖房で暖かくしています。

 私は、静岡県浜松市の出身ですが、総じて、冬は浜松市の方が過ごしやすいと思います。正直、風は強かったですが、気温は比較的高め、雪もめったに降りません。車がスリップする危険性も少なければ、滑って転倒するリスクも小さいです。

 でも、部屋の中は青森県の方が暖かいです。がっちりとした暖房器具が効果を上げています。青森県は、部屋の中は暖かくて、冬でもビールがうまい。エコが叫ばれる中、これがいいことなのか悪いことなのかは別にして、これに共感される方は多いと思います。

 約20年前になりますが、家を新築する際、暖房をどうするかは悩みました。北国では特に重要アイテムです。各部屋にファンヒーターを置くか、セントラルヒーティングにして全館暖房にするか。燃料も灯油に頼るか、オール電化に代表されるように電気にするか。

 どうせなら家全体が暖かい方がよいということ、また、ハウスメーカーのアドバイスもあって、全館暖房を選択しました。冬でもいつも暖かいのはやはり魅力です。全館暖房、正直、快適です。入れてよかったと思っています。でも、いいところばかりではありません。暖める範囲が広いせいか、燃料代がばかになりません。燃料は灯油ですが、世の中の油代が高騰すれば、その影響をもろに受けます。最近は、局所暖房のファンヒーターも買って、初冬のころはエアコンやそのファンヒーターを使い、冬が本格的になった頃に全館暖房と使い分けています。

 燃料を電気ではなく灯油にしたのは、あることがよぎったからです。停電時にどうするかです。昔、原子力安全に携わったことがあり、多分、その名残でよぎったのだと思います。例えば、エアコンは電気で動きますが、停電の時は使えなくなります。冬に停電で暖房がストップでは、北国では死活問題です。したがって、灯油にしておけばまずは大丈夫と考えました。が、これが浅はか。家が建って、システムを確かめると、燃料が灯油であるだけでシステム自体は電気を必要とします。

 これでは、停電時にまずいということで、早速、反射式のストーブを買いに行きました。まぁ、ないよりはましというくらいの暖房能力です。いわゆる防災グッズです。もちろん、新築時から何年もこのストーブを使う機会はありません。新品のまま、段ボールに入っていました。

 役に立ったのは東日本大震災の時です。数日間、停電が続きました。その時ばかりは、段ボールから出て、大活躍です。もちろん、暖房能力として十分とは言いませんが、寒さをしのぐくらいには効果がありました。

 大震災直後には、反射式ストーブは軒並み売り切れ。店頭からはなくなりました。電気に全く頼らない暖房も、考慮が必要。備えあれば憂いなしです。



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