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方針

2024年03月21日初めての海外出張

 私が初めて海外出張は、新卒で入社して3年目(35年ほど前)のGWを挟む1ヶ月半のフランス出張でした。それまで飛行機に乗ったことが一度もなく、初めての搭乗が国際線であって、不安で一杯でした。出だしから荷物預け場所を間違えたり、アンカレジでのトランジットのチケット(当時あった飛行機の給油時に一旦降りる際の再搭乗証明)を紛失したり、などをやらかし、こんなことで生きて帰れるかぐらいの感じでのスタートでした。

 ホテルは、長期滞在者向けのキッチン付きの部屋を用意してもらいましたが、週末も日中は部屋の掃除が入るので、休みでものんびり一日部屋で過ごすわけにも行かず、必ずあちこちお出かけをして過ごしていました。

 自分の英語が十分通じないことは日常茶飯事でしたが、片言のフランス語で買い物をしたみたときでも、相手から返ってくる言葉が全て英語だったということもありました。一方街に出ると、どう考えてもこちら日本人(東洋人)なのに平気でフランス語で道を尋ねられたり、美術館であの作品はどこにあるのだと聞かれたりと、雰囲気で質問は分かっても答えられないことが何度かありました。別に聞いてきた相手は気にしている様子もありませんでしたが。観光地では、似たような外国人同士?がフランス語とドイツ語で言葉が通じない様子に違和感と共感とを同時に覚えたりして、百聞は一見に如かずと言った感じでした。

 食事は外食としてレストランで続けることも可能でしたが、すぐに飽きて自炊をするようになりました。食材の買い出しに、当時「量り売り」の考えがなかった私は買い物だけでも一苦労。結構「地球の歩き方」他で学んでいたハズも、旅行よりも生活に近いところでは視点が違うことも多いものだと思ったものです。

 それ故、スーパーで日本人になじみのカレースパイスや醤油を見つけた時にはすごく嬉しかった記憶がありますし、さらに教えてもらった中華人街のスーパーへ行き、中国人(華僑)のパワーを目の当たりにし、日本の食材とともに袋麺(中国輸出品:日本にない色々な味の「出前〇丁」)を手に入れたときは、高級品みたいに大事に食べたものでした。

 それなりに危険な目に合うことも、それを見聞きすることもありましたが、大きな問題なく過ごせた貴重な出張経験は、その後大いに役立ちましたし、何よりも会社のお金で見聞を広げられたのはラッキーだったと思っています。

 当社では、国内出張(短期、長期)、海外出張、派遣・出向などで基本的に身銭を切ることなく、貴重な経験を得たり教育を受けたりするチャンスもあります。長い人生、様々に経験するチャンスがあれば生かされた方が良いと思います。



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