研究・開発

アイスプラグ

目 的

アイスプラグとは、系統隔離ができない機器や弁を補修する場合に、配管内の液体を凍結させて氷の"栓"を形成し、一時的に流路を遮断することで、補修等の作業を可能とする技術であり、一般的にビルや工場の配管メンテナンスに利用されています。 当社ではこの技術を、六ヶ所再処理工場にて用いられている試薬配管系統へ適用させるため、モックアップ装置を用いて配管材料や耐圧試験等様々な検証を行っています。

アイスプラグモックアップ装置を用いた試験の様子 アイスプラグモックアップ装置を用いた試験の様子
アイスプラグについての図解 アイスプラグモックアップ装置を用いた試験の様子

ワイドレーザー

目 的

ワイドレーザーは、照射されるレーザー光が幅広く、一度に物質の表面を極めて薄くけずりとることができることから、一般的に金属の表面クリーニング等に使用されています。
当社ではこの技術を、再処理工場で発生する再使用対象機器の除染に適用する事を目的に、レーザー照射による母材表面への影響や除染に最適なレーザー照射条件等を検証しています。
さらに、高線量環境下での除染を可能とするため、ワイドレーザーと遠隔操作ロボットを組み合わせ、遠隔操作の検証もしています。

ワイドレーザー操作の様子 ワイドレーザー操作の様子
ワイドレーザー操作の様子 ワイドレーザー操作の様子 ワイドレーザー操作の様子

J-BEST

目 的

外部電源喪失時や所内停電時などに備え、とても重要な役割を果たす設備の一つとして蓄電池設備があります。
非常時における再処理工場の健全性を維持するためには蓄電池容量が十分にあることが求められます。
J-BESTは、個々の蓄電池容量(電圧値をもとに%へ演算し、%表記が可能)を設備を停止することなく、全数を短時間でかつ正確に現場で測定できる新しい診断技術です。
当社ではこの技術を、適切な蓄電池設備の更新時期などを提案することを目的に、数値化した容量値から経年劣化傾向を確認するため、データを積み重ね研究を進めています。

J-BESTによる蓄電池点検の様子 J-BESTによる蓄電池点検の様子
J-BESTによる蓄電池点検の様子 J-BESTによる蓄電池点検の様子

ポータブル・デジタル式X線透過試験 Digital Radiography Testing(D-RT)

目 的

医療分野にて確立されたデジタル式X線撮影(D-RT)技術は、現像に時間のかかるフィルム式X線撮影(F-RT)技術に比べ、わずか数秒で内部状態を可視化できる技術です。
当社ではこのD-RT技術の利点を、X線の透過し難い再処理施設備の配管・バルブ等の工業製品に対して適応させると共に、より鮮明な透過画像を取得するため、様々な形状や肉厚の配管・バルブ等に対してD-RT装置の適切な撮影条件の研究・開発を行っております。
また、最新型装置の機能や有効性等の検証試験も実施しております。
ご案内資料

ポータブル・デジタル式X線透過試験 Digital Radiography Testing(D-RT)の図表
X線照射ボックスで試験をしている様子 X線照射ボックス
X線照射ボックス
 
デジタル式X線撮影で撮影した対象物 デジタル式X線撮影で撮影した対象物
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