JTボス通信JT Boss Blog

方針

2024年02月27日キリンはキリン

 過去のブログ(2024. 01.25 ダーウィンの言葉)において、「キリンは高い木の葉をたべるために首を伸ばしたのではなく、結果的に首が長くなった種が環境に適応して生き残ったと考えるのが正しい」と述べました。

 進化には運の良し悪しもあるでしょうが、突然変異を起こした個体はその努力によって、生き残り、新しい種として生き残ることができたわけで、キリンも地面の草や低い木の葉っぱを主食にしないことで、他の個体では食べられないことによる食料競争のない分野を持って生き残ることができたと思われます。

 急に生まれた首の長い個体は、「ツイてない」「もうダメだ」「他の個体のようになれたらいいのに」とネガティブに思ったかどうかは分かりませんが、そのハンデを他の種では食べられない高い木の葉を食べることでキリンとしての進化が続いたということだと思います。

 私たちは動物ではありませんが、私たちの出自の特徴として原燃サイクル事業だけを主食としては、サイクル事業も事業費は無限ではないし当社以外の関係会社も無くならないので、何れ限界が来ることも考えておかなければなりません。その兆候が表れてからでは遅いので、当社なりに一般産業での技術レベル(DXを含む)を常に意識し、サイクル事業以外である程度の案件をこなしつつ、知見を得て技術を取り入れないと、コストダウン等の観点から、会社が望む収益性や従業員報酬が十分に達成できなくなります。

 さらに、現状当社が持つ特徴ある(競争の少ない)技術や経験知を商品やサービスとして売るために、どう工夫や努力をして売るか、売るための切り口を拓いていくか※で、当社にとって新しい事業として成立する可能性とともに既存事業の拡大の可能性も出てきます。

 少しでも会社が、そして自分も生き残って成長できるよう、開発部門(新規現業領域)を支える既存現業部門、さらに全体を支える間接部門などで、自分ができる範囲で全力を尽くし、会社の運営上の制約(子会社)がある状況から他事業へと進化させ定着させることも、生物界的にはおかしくないアプローチだと思います。

 そして、人材不足、運転資金不足、技術不足など課題にも一時踏ん張りつつ対処するということで、そこに最も必要なことは、キリンと同じかそれ以上?のポジティブシンキングだと思っています。

※2024.02.06から始まった当社X(旧Twitter)でのJTボス通信第1回テーマ(当ブログ2022.6.2 ゴーレム効果)のように自社への「どうせできない」との先入観では手遅れになります。

参考:辺境生物はすごい!、長沼毅、幻冬舎新書



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