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方針

2024年02月22日リスパの話

 お金と時間の有効利用について、このブログで述べたことがあります(2023.11.09 コスパ、タイパ、etc.)が、昨年発刊された本で、リスパなる言葉を使う書籍があったので、その内容に触れつつ思うところを記したいと思います。因みに、以前のブログでこの手の略し方を知った方は、リスパがリスクパフォーマンスとお分かりのことと思います。

 ここで「成功するためにはリスクを取らなければならない」のはその通りとして、皆と同じことだけをしていれば、皆と同じものしか手に入らないし、皆が陥る失敗も同じように犯すかもしれません。しかし逆に、「リスクを取れば成功できる」ということではなく、独自の考えで行動しても、成功も失敗もあり得るのがリスクということでしょう。

 多くの人が間違えるのは、「リスクなしで成功できる」と考えることで、これが不可能なのは言うまでもないのに、世の中には「必ず儲かる」というような言葉に騙されて金を巻き上げられる人が、なんと無くならないことでしょう。金儲けに限らず、人がこうしたいと強く思う心に付け込まれたときに、リスクに目が行かなくなることはよくある話です。

 さて、私がこのブログで良く言う、黙って今まで通りやっていたら、特に人件費コストが上がり続けるとか、そのうち原燃プロジェクトだけでは十分な仕事も報酬も得られなくなる日が来るとかに備えるとすると、差し当たり当社がやっておかなければならないことは、当面の売上、利益拡大です。この点については、ここ数年、皆さんのご協力と頑張りで、概ね方向性が定まりつつあります。

 これをさらに実現していくためには、ある程度のリスクを取らざるを得ないのですが、前述のように失敗するかもしれません。これに対する戦略は、「ある程度失敗してもいいリスクを取って、試行錯誤しながら経験値を上げていく」ことです。

 そこでは、例えば100件やっても成功は1,2件ということを念頭にやりましょう、ということですが、その時に考えるのがリスパで、「同じリスクならリターンの大きい方を選ぶ」「同じリターンならリスクの小さい方を選ぶ」ということを言います。

 当社の外販や対原燃拡販は、トップセールスを除くと、「リターンが小さくともリスクを小さく取り続け、リターンが大きくなるところを探す」ことを旨として行っていますので、上述のリスパまでも到達していないかもしれませんが、頂いている仕事をきちんと行った上で、拡販の可能性を追求できればと思っています。

参考:人生は攻略できる、橘玲、ポプラ新書



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