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時事

2023年01月31日常識は変わり得る

 私は世代的に間違いなくテレビっ子世代ですが、白黒から始まりカラーへ、地上波VHF/UHFから衛星放送へ、ブラウン管から液晶へ、アナログからデジタルへ、さらに4K、8Kへとドンドンと変わっていくことを目にしてきました。変わる前には都度、今まででも十分なのにと思いましたが、慣れてしまうとそれが当たり前になって、ということを繰り返してきた気がします。

 それに加えて、テレビの大きな出来事としては、録画機能が付属することに加えて、インターネットにも接続するようになったことでしょう。後者は、テレビを見る人が、同じテレビでインターネットを通して動画をみるのか、と思ったもので、いくらスマートテレビなんて言葉があっても如何なものかと思っていました。

 しかしながら、世の中的にはテレビ離れが進んでいて、スマホからのネット動画の視聴を始め、テレビ局自体もネット配信にすり寄るかのようになり、ついにはチューナーレステレビなるものが発売され、ふるさと納税返礼品にもなり、その売上の伸長予測がソコソコあると聞くと、もはや自分が持つ常識や価値観を疑わざるを得ないと思えてきました。

 このチューナーレステレビ、モニタとしてもネット動画、動画配信サービスは見られますが、チューナーがなくともTVerなどで、今やチューナーがあるかのように観られる状況にもあり、さらに言うと、チューナーがないことで、NHKの放送受信料を払わなくても良いというのも利点でしょうか(それってPCモニタでないの?というツッコミはさておき。)。

 もちろんTV放送が無くなるとは思っていませんが、このように見てみると、自分が知識や経験として持っていることは、極めて重要な財産ではあるものの、必ずしもそれが普遍的ではないということを踏まえる必要があるということだと思います。

 事業の在り方、仕事の取り組み方、顧客との関係、市場への対峙の仕方など、自分が経験値の中で良く知っているつもりでも、それが正しいばかりとは限らなくなり得ることは覚悟しておいた方が良いと思うのです。

参考:「チューナーレステレビ」戦国時代、J-CASTトレンド、2022.12.31
  https://www.j-cast.com/trend/2022/12/31453299.html?p=all



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