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方針

2022年07月28日自○性という言葉

 自○性という言葉は、自らまたは人があるべき姿勢ということで肯定的に使用することも多いのですが、具体的な自発性、自主性、自律性、自立性という言葉はそれぞれ微妙に意味が違っているため、何となく使い分けてはいるものの、使い方を間違わないようにしたいものです。

 自発性:他の誰かから影響や教えなどに寄らず、ものごとを自分から進んで行おうとする性質です。他の言葉と差をつけると、「やりたいことをやる」。
 自主性:他人に頼らず、すべきことやるべきことを自分の力で考えたり、行動したりすることのできる性質です。他の言葉と差をつけると、「やるべきことをやる」。
 自律性:他からの支配や強制、助力を受けることなく、自分の立てた規範によって自分に関する行動を決められる性質です。他の言葉と差をつけると、「自分で決めたことを、規範をもってやる」。
 自立性:他人の助力や支配などによらず、自分の能力や判断でものごとを行える性質です。他の言葉と差をつけると、「他からの援助を受けないで(規範に関わらず)やる」。

 ところで、これらを概ね全ての意味を含む「〇〇性」という言葉があるのですが、それは何でしょう。
 それは、主体性:自分の意志や判断で行動しようとする態度、性質です。他の言葉と差をつけると、「やるべきことが決まっていなくても(自ら考えて)やる」

 仮に、意思決定権が自分になくても、「どうしましょう?」ではなくて、「こうしたいのですが、いかがでしょう?」という主体性ある姿勢で臨むことは、当社では割と欠けていて大切なことです。
 以上の言葉は、意識しないで何となく使うことが多いと思いますが、意味を持って意識してうまく使っていただければと思います。

 因みに、これらの類義語っぽい言葉には、「とにかくやる!」ということを感じさせる次の言葉もあり、用途に応じて上手く使いましょう。

 積極性:ものごとに対し自分から進んで関与し、ある程度以上の意欲や関心を持って取り組める性質のことです。「行動のきっかけが自分か他人かを問わない」という点に特徴がある。



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