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方針

2023年12月21日団体競技としてのビジネス

 20世紀最高の経営者と言われたGEのジャック・ウェルチは、次のように言っています。
 「ビジネスは究極の団体競技」

 得意/不得意は誰にでもあるので、相互補完することが大切です。その中では、個人の欠点はチームの欠点にならないとも言えます。人は短所と長所を持ち合わせているので、欠点を受け入れ、お互いに補完し合い、チームワークで成果を最大化することが大切です。

 リーダーシップは大切ですが、その究極とも呼ぶべきカリスマ性に頼るより、欠点や弱点を持った様々な人が集まったチームは、多面的な視野で物事の判断ができて、多様性社会に最適化した組織になり得るとも言えます。リーダーに欠点があっても、メンバーが納得できる共感力があればよく、今何を考えて言動をしているかが、常に伝わっていることが重要です。以下、今年Jリーグが終わったサッカーを例にして、記載します。

 よく「子供のサッカー」と呼ばれるように、ボールがあるところに選手が全員集まるのは、全体最適にはなりませんし、チームとしての穴ができやすくなります。

 また、つるべの法則というものがあります。これは、サッカーで攻撃に転じるとき、「みんなで一斉に前に出てはダメだ」ということです。井戸のつるべのように、右側のロープを下に引くと左が上がり、逆に右側のロープを上げると左が下がるということから、右サイドバックが上がったら左は下がる。その逆もあって、ケアも含め守備がガラ空きになってはいけないということを意味します。さらには、全体が俯瞰できるセンターバックが攻め上がらないで、サイドバックが攻撃に上がって戻ってきたときに、上手くいってもいかなくても、「ナイス!」と声を掛ける、褒める姿勢も大切ではないかと思います。

 もちろん、より戦略的なオフサイドトラップなどは、これには当たりませんが、上述以上にコミュニケーションを充実させたバックスの高度な団体戦略です。

 これらサッカーでのチーム作りは、会社組織のおける関係者の役割分担や実際の行動に似ている部分もあるのではないかと思えます。そうなると、やはりビジネスは団体競技として捉えることもありかなと思えています。

参考:任せるコツ、山本渉、すばる舎



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