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方針

2023年12月12日長距離夜行バスのトイレ

 長距離夜行バスを利用したことがある方はどれほど居られるか分かりませんが、その長距離夜行バスが、時間の有効活用や料金の安さの観点で流行しマスコミで取り上げられていたことがあり、その流行をし始めたころのことでした。

 ご多分に漏れず、その参入機会を逃した会社が、新たに参入しようとした際に、他社と同じでは実績のない会社が儲かるには厳しいので、他社より安く差別化しないとならず工夫が必要と考えました。

 当時、長距離夜行バスには当たり前に付いていたものを無くすことで、新規参入に成功したのですが、果たしてそれが標題のものだったということです。

 その頃の長距離夜行バスは乗客がバス走行中トイレに行きたくなることを想定して、バスにトイレが設置されていることが当たり前でした。

 そこで、その新規参入する会社はバスのトイレを無くすことで、成功することができたということです。普通、バス走行中でもトイレは行けると便利ですが、それをなくすことで、車内乗車空間が広くなるだけでなく、トイレの維持清掃に係る手間やコストが削減されました。その上、乗客にとっても車内のトイレは行きづらかったり、臭いが気になったりと思う少なくない方々に配慮する結果ともなりました。さらに、そもそも運転手は2時間運転するごとに15分以上休憩を取るか、別の運転手と交替しなければならなかったので、昼夜問わず長距離を移動するバスは、2~3時間おきにトイレ休憩が設定されていて、停車して公衆トイレに寄ることで問題ないと考える人がいたということです。

 現在の長距離夜行バスは、トイレの有無がバス会社によって異なるので、路線によってはですが、乗客がニーズに合わせて選べることが当たり前のようになっています。

 業務のやり方についても、如何に既存概念をどう変えたら(やらなくて良いことを思い切って止めたら、やり方を工夫して簡素化したら)うまくいくかを工夫することは、多忙の折には極めて重要なので、様々に相談しつつ積極的に試していきましょう。



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