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方針

2023年12月05日協力の在り方

 アドラー心理学に名を遺す、心理学者アドラーは、標題に関連して、次の言葉を残しています。
 「勇気と協力は、自分自身が勇気があり協力的な人からしか学ぶことができない」

 リーダー自身が困難な仕事に取り組む時に勇気ある姿勢を示すことで、部下は勇気を学ぶことができます。加えて協力も協力的な人からしか学べないということも言っています。リーダーに限らず、協力的な人が他に与える好影響は計り知れず、皆が協力することで成し得る仕事においては、その効果が存分に発揮されることになると思います。

 また、ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスは協力について、次のように語っています。
 「我々は皆一つの目的の達成のために協力している。自覚し意識して協力している者も、気づくことなく協力している者もいる」

 協力している人がいることについては、協力されている人も協力している人もどちらも無自覚であり得ることを時には意識すべきです。実際はその無自覚であっても協力があればこそ、パフォーマンスが発揮できていることが一般的です。この協力されている人が、協力している人との関係において、その価値に気が付いていないことはよくあります。例えば、当社であれば、P/C(現業部門)の人が、S/C(間接部門)の人との関係において見られる(P/Cの人がS/Cの人の仕事の価値に気が付かない)ことがあり、両者の協力による会社への貢献感をお互いに意識すべきだと思います。

 最後に、仕事をしなければならない(仕事をしてもらわなければならない)と分かっていても、どうしても仕事をする気になれない(パフォーマンスを発揮してもらえない)ことはあり得る話です。その際に仕事をすべき人がその気にならない場合(事情があって現状を変えるつもりがない、思い悩んだままでいる)があるかもしれません。

 そんな時、リーダー(管理職、上位職、先輩など)ならば、何らかの協力(最近の様子がいつもと違うけど大丈夫? 悩み事があるなら聞くよなど)を申し出るべきだと思います。仮に助けを必要としないとされても、力になる用意があると伝えることが、最善の協力ではないかと思います。

参考:日経トップリーダー2023/8号 P11



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