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方針

2023年11月30日リフレーミング

 私が社会人になって間もないころに、経緯は忘れてしまいましたが、現場の方々が行う改善活動の話し合いの場に参加したことがありました。

 その改善活動チームは、前年度最優秀賞を取ったチームで、その年度も張り切って臨んだものの思うような成果が出ないまま発表日が近づいていて、どう発表したものかと行き詰まっている状況での話し合いでした。ということで、あまり良いタイミングでの参加ではなかったと思ったときには後の祭りでしたが、新人相手でも事情、状況の分からない人間に改めて説明することで、何かが見えるかもしれないということだった記憶があります。

 聞くと、作業工程で改良すべきポイントがあり、そのアプローチ方法を幾つかに絞って、そのうち最も可能性の高そうなものを狙って実行したものの、良い改善結果が得られなかったということでした。

 それを聞いて、生意気にも、「何かしら受賞はできないだろうけれども、絞ったアプローチ方法のうち、この方法では上手く行かないことが分かった、今後はそれ以外の方法をアプローチして改良を図る」という発表の構成にしたらどうかと提案することで、とにかく「できませんでした」という発表の仕方しか頭になかったチームの方々に、非常に感謝された経験があります。

 これに関連して、受け止め方、切り取り方、さらには良い点の見つけ方、褒め方にはリフレーミングが有効だと言われます。そのために、良い点が見つからないというのは、見つけ方が足りないということです。
 ・大雑把 →おおらか
 ・頑固 →ブレない・自分の意見がある
 ・面倒くさがり→効率的
 ・飽きっぽい →好奇心旺盛
 ・仕事が遅い →仕事が丁寧で慎重
 ・失敗をした →成功に近づいた

 ここでは褒めることだけが目的ではなく、モチベーションを高め、成長を促す手段としてのコミュ二ケーションの話として理解ください。

 フィードバックの場だけでなく、先輩、上司、管理職の方々は、過去との比較、結果/成果の他にもプロセスへも着目するなど気を配り、また然るべきタイミングと場所で、大いに褒めていきましょう。



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