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方針

2023年11月24日三“談”論法とフィードバック

 有名な経営学者であるドラッカーは、リーダーに求められる傾聴力に関連して、次の言葉を残しています。

 『過去のリーダーの仕事は「命じること」だが、未来のリーダーの仕事は「聞くこと」が重要になる』

 例えば、会議や打合せにおいて、参加者がいろんな意見が出やすくなるように腐心して、それらの意見を十分に聞いて、参加した感を一層持って結論に納得できるようにすることが大切です。もちろん参加者の自主性を大切にすることは大事なことですが、残念ながら、積極的な発言をする方ばかりでなく、自分に自信が持てなかったり、内に秘めて考えを膨らませたり、逆に自分の意見を持たなかったりと、人それぞれの立場でばらばらの取り組みになりがち部分を助長するようになります。

 そうなると特に、フィードバック面談では、評価のやり取り、期待事項の伝達、次期で業務目標の確認等のそもそもの目的も重要ですが、その場での相談等のやり取りがあって、評価者は面談対象者からその話を聞くことの方がもっと重要です。

 話がない、おしまいとなると、時間は短く済みますが、人間関係もそれなりのままで、その後の十分な意思疎通が難しくなったり、いつの間にか退職希望が出たりする兆候かもしれません。そのためには、三“談”論法(雑談・冗談→相談)が有効だとも認識して、これを続けていくようにしましょう。参考までに、これは酒席ではさらに有効に機能します。

 さらには、フィードバック・評価・感謝の3つは必ずセットで行うようにしましょう。それを念頭に、基本的な姿勢として、次のことを意識するようにいたしましょう。
 ・話をしっかり聞く
 ・頻繁に、より具体的に褒める、感謝する
 ・自分のやり方を必ずしも押しつけるのではなく、多様性を尊重する

 以上は、リーダーと呼ばれる可能性がある立場の、管理職(特別、一般)、相対的上位職、先輩に当たる方々においては、参考にしていただければと思います。



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