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方針

2023年11月21日多忙は満足のハードルを下げる

 少し前の映画やドラマではないですが、「苦しい時やつらい時を乗り越えていくと、きっと良いことがある」と、時に人は言います。

 私も、日本原燃時代(メーカーから出向していた時代を含む)は、特に安全審査対応などの対外対応の際には、一筋縄で行かない課題、業務が多くあって、今では間違いなくブラックな働き方の中、関係者の皆さんと協力しながら仕事を進めていて、苦しかったり辛かったりしたことがかなりありました。そんな時、冒頭の言葉を母から言われていたことを思い出しては、そういった状況を精神的に凌ぎ、立ち向かうことを続けて、また異なる内容の業務も行って、何とか現在に至っています。

 では、忙しい中で何か良いことがあったかというと、確かに一つひとつの課題をクリアした時の達成感は言うに及ばず、たまにある業務の忙中閑でのちょっとした時間でさえも、それは貴重で楽しく感じたものでした。

 しかしながら、ワークライフバランスという観点では、目を覆いたくなるような時間の過ごし方であったと言わざるを得ず、他の業種、業界或いは同じ会社でも職種の違いによって、随分時間の使い方や職場環境が違うものだとは思っていたものの、自分自身は目の前の課題を解決することが精一杯というところでした。

 ここで、冒頭の言葉を思い出すと、時間の使い方が自由にならないような多忙な状況になると、実際は満足のハードルが下がって、ちょっとしたことも大いなる楽しみになったという感覚です。それに満足しろというつもりではなく、本来あるべき姿として、そんな感覚で過ごすようなことはないように、余力のある働き方、事業の進め方を行いたいものだということです。ただし、もちろん上を見ればキリがない部分もあって、「足るを知る」という感覚も大切にしなければなりません。

 そのためには、多忙ができる限り一過性になるよう努力をするという観点で、必要な人員を宛がうようにするとともに、さらに生産性を向上させ、効率を上げ、経営リスクを下げ、安定的にモチベーションを維持しながら成長をしていけるように、皆さんと一緒に頑張りたいものだと思っています。



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