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方針

2023年11月02日ピンチはチャンス

 人間失敗して追いつめられたり、何をやってもうまくいかなかったりすると、もうダメだと諦めたり、罪悪感に満ちて何をどうするのか呆然としたりしようものですが、そうして立ち止まり続けるわけにはいきません。だからといって、その状況から逃れることだけを考えると、自らの成長に繋がらず、貴重な経験を自ら手放すことにもなります。

 そこで、よく言われるのは、標題の「ピンチはチャンス」という言葉で、状況を第三者的に俯瞰して見て、これを乗り切った時の自らに得るものや成長を楽しみにするかのごとく、余裕を持った捉え方する際に魔法の言葉です。

 私はよく「転んでもただ起きない」という言葉を好んで使いますが、その際の心根は失敗に対する負けん気を大切にしようというよりも、上記「ピンチはチャンス」の背景にある、どうせ失敗したのなら、その条件で取り組めることがあるハズだという前向き感や、さらにはその先には一層の状況の改善、進展があるという将来性を積極的に意識しています。このことは年齢が若ければ若いほど、強く意識してもらってもよいと思います。

 もちろん決定的な失敗やトラブルまでも全く同様な対応はできませんので、その点に細心の注意は必要です。しかしながら、失敗をした(トラブルを起こした)ことによる信頼失墜から回復する道のりは簡単ではないものの、真剣に取り組む姿勢、再発防止に係る工夫や労力を継続して示し、失敗(トラブル)発生以前よりも強固な客先との協力関係を築きつつ、信用回復を図ることが必ず可能であると言いたいのです。

 この前提には、ほとんどの売上を占める親会社との関係においては、機能分担している以上、一方的に責め立てられるばかりではなく、最終的には同じ立ち位置に立って改善しようとすることになるという宗教に近い思い込みがあるのかもしれませんが、それほど運命共同体的にグループ会社は一緒に安全、品質に対する取り組みをすべきなのだと思っています。

 しかしながら、その前提がない外販の場合には、「一事が万事」の可能性が高く、ちょっとした失敗や不祥事が決定的な関係終焉に結び付くので、より一層注意が必要であることは言うまでもありません。この点が商売の難しいところではありますが、こういった関係性の方が世の中的には多くあって、そういった感覚も大切にして、私たちは成長する必要があると思います。



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