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方針

2023年07月20日言葉に思考や心を伴わせる

 何か困ったとき、判断に迷うとき、自分の心に刻まれた、頭に残った言葉に救われた経験がある人も多いと思います。それが、親の言葉であったり、恩師の言葉であったり、尊敬する先輩の言葉であったり、中には偉人の言葉であったりするかもしれません。

 かように言葉にはある種の力があるのですが、こと業務に関する内容である場合、特に安全に関する毎朝の唱和は、様々な観点でよく練られた読み文が多く、イザという時に救いになることがあると思います。

 ところで、当社に限りませんが、過去のトラブルやインシデントを振り返ると、その唱和したことのある言葉の通りに行われていないことが多く存在することに気が付かされます。もちろん唱和しているほとんど全員がその内容を守っていることに疑いはないのですが、ごく一部、一人でも守っていないとちょっとしたインシデントから大きなトラブルに至りかねません。

 しかし、その時に何故唱和したことのある言葉通りに行われなかったのか、魔が差したのかなど、いったい何が起こっていたのでしょう。それ以前には、きっと唱和している言葉の通りに、ヒヤリハットの世界で助けられたことは多くあるのではないかと思います。それにも関わらず、守られないことがあるということは、どのようにそれを確実に守る/守ってもらうかということをイメージして唱和するということだと思います。

 そこで、朝、各グループでの唱和の様子を伺うと、気合の入った力強い唱和を行っている人/グループもあれば、やや気の抜けた感じで間違わないように読み上げるだけの唱和を行っている人/グループもあり様々です。また、唱和をする声と共に、内容を思い浮かべ実行に移そうとする気概までは、うかがい知ることはできませんが、そのようにできている方も居られれば、唱和の声がBGMのように単に聞き流されている方も居られるでしょう。

 たかが唱和ですが、されど唱和であって、それを毎朝行う意味をよく考えて、積極的に業務に生かす姿勢を持って臨んでいただければ、唱和の発声もその声により聞く言葉による思考や心への響きも、これまでと異なることになるのかもしれません。

 毎朝の唱和によって、さらに多くのプロ意識を持つ社員の思考や心が救われますように。



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