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方針

2023年07月11日新たなものの始まり

 世界中のどの神話をとっても、その第1章は世界(宇宙)開闢(かいびゃく)物語、則ち世界はいかに創造されたかを説明しているのだそうです。大体は世界ができる前は、カオスと呼ばれる混沌とした状態なのですが、その無秩序の集積の中から、空と大地、大地と海とを作ったというようにされます。それが、神によるのか、例えばイザナギ・イザナミノミコトによるのかの違いはあっても、概ね似たような物語の始まりのようです。

 こうした混沌の中から、徐々に形を作り、機能を持たせて、新しい社会や仕組みを作る過程は、なにも神話のような大袈裟な話でなくとも、新しいことを行おうとする過程でも普通に見られる話です。しかしながら、誰しもがこの過程に携わるものでもなく、仮に頭に思い描くことであっても、そうそう経験できる/経験しようとするものでもありません。

 そこで、頭の良い人と言わる方々の中には、そこを利用して、世の中に打って出る(起業する)人も居られますし、犯罪的にやましいことで儲けようとする(詐欺師的な)人も出てきます。
 後者は言うまでもなく、誤った考えですが、前者であっても、それが本当に消費者や一般の方のためになっているかどうかという観点はさておき、結局はそのような仕組みを作った人が儲かる(勝つ)ことになっているという点は、良く頭に入れておく必要があると思います。

 売れる商品、サービス、仕組みを作って、経済的、時間的な自由を獲得しようとするか、それとも、この仕組みなどの中で、社会に組み込まれ、周辺環境に左右され続けて主体性なく働き続けることになるかは、新しい事業を起こそうとしている人は敏感になっている訳で、そこまで言わずとも商売や営業の仕方という観点で、少しは考えてみても良いかもしれません。

参考:すぐわかるギリシャ・ローマ神話の絵画、千足伸行、東京美術



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