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方針

2023年04月27日言い換えでの配慮

 ちょっとした工夫で人の行動を促す手法をナッジ(nudge)と言いますが、このブログでは仕掛学として、いくつかご紹介してきました。男子トイレの小便器に、ハエや的の絵を描くと清掃費が安くなるという話(オランダの空港での話)は有名ですが、これと似た工夫としては、物理的な方法より簡単な方法として、言葉の言い換えなどでもなされます。

 これは行動経済学上の概念として使われる方法の一つで、例えば、当社トイレでもありますが、やはりトイレで「キレイに使ってください」が「キレイにお使いいただき、ありがとうございます」とした方が、実際にキレイに使われることが分かっているとされます。

 さらに類似する話として、相手の気分を害さないように、例えば、人気番組「プレバト」の俳句コーナーで夏井いつきさんが、芸能人の俳句に対して「出来が悪い!」と言わずに「もったいない!」と言って、要するにダメ出しを言い換えるような配慮の例もあります。

 これらを踏まえて、イライラが表れないよう、ギスギスした人間関係にならないよう、さらに心を籠めるように、ストレートな物言いを言い換え、時には少し言い足すことを心掛けてはいかがでしょう。

 「ありがとう」ひとつをとっても、「忙しいのに、ありがとう」というだけで感謝が一層引き立ちますし、何かを単に非難するのではなく、「君の評価を下げたくない(上げたい)んだが」と前置きするなど、少しの工夫もしてみましょう。

参考:「すごい言い換え700語」、話題の達人倶楽部、青春出版社



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