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方針

2023年04月18日中小企業での新規事業の利点

 新しく事業を始めようとするとき、新興企業では人もカネも歴史も実績もないという、ないない尽くしの状態から始めることになります。一方、大企業だと「大企業病」という言葉があるように旧態依然としていて、組織の大きさから身動きの悪さが意識されます。

 それらに比べて中小企業であれば、上記新興企業と大企業の良いとこ取りができる良さを併せ持っていると思われます。即ち、新興企業よりリソースを持っていて、大企業よりも早く動けるということです。ただし、この利点が全く逆に作用する場合があって、例えば新興企業は特定の事業に専念できて良いとか、大企業は人やカネが豊富で良いとかの思考です。

 さらには、工夫の仕様がない/上手くはいかないと決めて掛かったり、当社や自分が属する環境や業種が「特殊だ」と嘆いてみたり、自分たちにはできない/関係ないという当事者意識や主体性のない取り組み意識を持ったりと、所謂マイナス思考で捉えることが多くあります。

 当社は収益性が安定方向に改善しつつあって、先日の中期経営計画説明でのように、コンサルタントの導入や体制づくり、DX推進も含め、より前向きに経営に取り組もうとしています。これを踏まえて、ますます中小企業の利点を生かした事業運営をしていきたいと思います。

 なお、新規事業に対する取り組みだけではなく、後向きな考え方を持ちがちなのは、社内の多くの業務に対して共通に言えることに思い当たらなければなりません。何に付けても、やるべきことに対して責任だけを押し付けるつもりはありませんので、できない言い訳を考えるより、できる方法を考えるという基本スタンスは忘れないようにしたいと思います。

参考:日経トップリーダー2022/12号 P44



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