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方針

2023年03月28日大きな石と小さな石

 ある教授が教壇の上に大きな壺を置いて、「さあ、クイズだ!」といって、大きな石を詰め始めた。その石で壺がいっぱいになったときに、教授は学生に聞いた。「この壺は満杯か?」と。
 教室の学生たちは、「はい!」と答えたが、教授は「本当に?」と言って、バケツに入った砂利を入れ始めた。
 壺をゆすりながらその砂利を壺に入れた後、教授は学生に聞いた。「この壺は満杯か?」と。
 教室の学生の一人が「多分違う」と言ったので、教授が「その通りだ!」と言って、バケツに入った砂を入れ始めた。
 同じようにその砂を壺に入れた後、教授は学生に聞いた。「この壺は満杯か?」と。
 学生の全員が、「違う」と言った後、今度は教授がバケツに入った水を入れ始めた。
 壺いっぱいの水を入れた後、教授は学生に聞いた。「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」と。
 とある学生が、「どんなに忙しいスケジュールでも最大限の努力をすれば、予定を入れることができる。」と答えた。
 教授は「違う。大きな石を先に入れない限り、それが入る余地は二度とないということだ」と言った後、「君たちにとって、大きな石は何か? 仕事、家族、自分の夢など、人によって違うが、それが大きな石、自分にとって大事なものなので、それを最初に入れないと永遠に失うことになる」

 壺が時間と考えると、小事に時間を使うと大事に割くべき時間がなくなると言えば、もっと身近に感じられるかもしれません。

 会社にとっては成長性を持てるよう、即ち皆さんの収入を今後も確保し増やし、少しでも自己実現ができ満足できるようにしていくことが重要だと考えています。

 そこで、決して目の前の多忙さ、納期が小事ということではありませんが、上記の学生が答えたように、個々人がもっと頑張って努力して、さらに新規事業等の別の仕事に振り向けようとする「詰込み」を期待している訳ではありません。

 そのような理解ではなく、例えば(夢を実現するために)将来の布石をしていくことは大事であって、その布石のための時間を確保するために、先ずはより一層外注やDXを使うなど既存業務の生産性を上げ余力を作ろうとすることが大切だと思っています。

参考:『座右の寓話』、戸田智弘、ディスカヴァー・トゥエンティワン



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