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方針

2023年02月16日悪者ぞろいの家

 大家族だけど仲の良い家の人に、小家族だけど仲の悪い家の人が、こう尋ねました。
「私の家ではすぐに仲たがいするのに、そちらではどうして仲がよいのですか?」
 仲の良い家の人は、こう答えました。
「それは私たちの家には悪者ばかりが居て、あなた方の家には善人ばかりが居るからですよ。」
 仲の悪い家の人は納得がいかず、再びこう尋ねました。
「多くの人が集まれば、いよいよ仲が悪くなるはずなのに、喧嘩がないのは悪者ばかりだとはどういうことですか?」
 仲の良い家の人は、再びこう答えました。
「当家では何か問題が起きたときに、『私が悪かった』『私が不注意だった』『私が軽率だった』などと、皆が競って悪者になるので、喧嘩が起きようがないのです。
 多分、貴方の家では、皆が善人になろうとして、『貴様が悪い』『貴様が不注意だ』『貴様が軽率だ』などと、相手に罪を負わせ、自分の罪を逃れようとするので、喧嘩が絶えることがないのです。」

 ただでさえ疲れる客先対応なのに、譲り合いのない環境、お互いを思いやることのない関係で、内輪での揉め事まであっては本当に疲れてしまいます。

 そんなときに、先ず相手を責める前に、「貴方がこんな考え方や対応をするのは、私の対応(協力、指示、指導など)が不十分なためだ」とまで考えられるか、そんな心のゆとりを持って自省しつつ相手に接することができるかということです。

 時に、以上の話を思い出していただき、少しでも良好な関係で、本当にやるべきこと、対処すべき課題や客先に向かってエネルギーを傾けるようにしていただければ、社内における心理的安全性にも繋がって、良いアイディアや頑張りを生む好循環に至るものと思います。

 社外から見れば、同じジェイテックの対応としか見られませんし、社内的には結局コスト高に繋がりかねませんので、自省から入って相手を立てるようにしてでも円滑に物事を進めた方が良い場合も多いのです。

参考:『座右の寓話』、戸田智弘、ディスカヴァー・トゥエンティワン



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